3日目が終わりました。
すべてのレースが終わったその直後に、これを書いているんですが…びっくりしました…。
ここに来て、松井さんと、ツボがフライング…。
当然、このタイミングでのフライングは、浜名湖チャレンジカップの出場権利を失うことを意味します。
賞金王に乗ることには、揺らぎはない立場の二人ですが…。
年末を控えたこの時期にするフライングが、後にどれほどの影響を与えるのか…。
少なくとも、その選手の中の何かを狂わせるのには、十分な理由となり得るだろうことは、容易に想像がつきます…。
年末の大一番を前に、おそらくは実質的に与えられる罰則以上に、重い枷を背負うことになるでしょうね…。
気持ちはブレない、それには自信がある。そう言っていた松井さんなら、心配はいらないのかもしれませんが…。
何より、ツボが、地元のチャレンジカップ、出られなくなってしまったのが…わたしたち、地元の人間としては、とても残念です…。
※注
(…と思ったのですが、実際は12月の斡旋がもう出てるので、二人ともチャレンジカップは出場可能でした。ショックで混乱した挙げ句、間違った情報を書いてしまいました。訂正させて頂きます。まぁ、よほどショックだったんだなこの子、って生あたかかい目で見てやってください・笑)。

コンマ02でぎりぎり難を逃れて勝利を収めた光ちゃんの勝利者インタビューでも言っていましたが、11レースのスタートが皆遅めだったのが、確実にひとつの契機として、引き金を引いたのだと思います。
瓜生さんも、11レースの勝利者インタビューで、スタート写真を見た瞬間に「…あれ?」と首を傾げていました。
0台かもしれない、早過ぎるかも、と怯えながらのスタートだったのに、実際は1艇身以上遅く、勘とはズレていた。
それが12レースを走る選手たちの念頭にあったゆえに、少し早めの起こしで丁度良いのかも、という感覚だったのでしょうか…。
もし、11レースが全体的にもう少し早めのスタートを切っていたなら…12レースの結果は、また違っていたのかもしれないですね。

11レースを見ていた時には、思いもしませんでした。
このレースの結果が、思ったよりも大きな波紋を描いて、こんなにも激しく水面を揺るがすだなんて…。

でも、このズレは、一体何なんでしょう。何によって引き起こされるものなんでしょう。
…天気?気温?湿度?
それとも、気圧とか?
確かに、気圧が変わると意外に人の体って影響を受けるし。偏頭痛とか。
しかも、天気や気温と違って、明確に知覚できない。
そんな影響だとしたら、調整なんてことは出来ないでしょうし…。
何にしても…自分の勘以外に寄る辺のない「感覚」の話ですから…。
その得体の知れない不気味さや気持ち悪さを、明確に想像はできませんが…不安や曖昧さを胸に、見えないスリットラインを駆け抜けるのは…とても、勇気のいることですよね…。
それでも、退くことは、できない。


…さて、気を取り直して。
今日の瓜生さんは5着1着という成績でした。
1着を取った後半レースは昨日のタイムを更新して、1分46秒6。
改めて、節間最速を記録しました。
もう、疑いようもないですね。
瓜生さんのモーターは、間違いなく吹いてます。
…てか、「疑ってたのか?」と言われると、ちょっと困るんですけど(笑)。

…でも、前半レースを見ながら、やっぱり好調なときほど、思わぬ落し穴がふいに現れるものなんだな…と思わずにはいられなかったです。
そういうときに回って来たインコースなので、漠然とした不安は確かにありました。
そういえば瓜生さん、松井さんとの相性があんまり良くない気もしますしね。
それが、昨日ぽつりと言ってしまった「怖さ」の正体なんですけど。
後半レースの勝利者インタビューで、「ごめんなさい。(前半は)僕のミスです」と頭を下げていらしたのですが…。
まくりを警戒すれば差しが来るし、差しを警戒すればまくりが来る。
前半5レース、瓜生さんはまくりを警戒して差されたように見えました。
後半11レース、1号艇の智也さんは差しを警戒して落としたその外を、瓜生さんに全速でまくられてしまいました。
そう考えれば、インは外から見るよりずっと、するべき仕事が多いのかもしれないです。
差させず、まくらせないなんて、言うのは簡単なんだけれど…。
自分のスタートとターンに、完全に集中することができれば、いいのかもしれない。
とは言え、他艇にモーター吹いている人がいたり、他艇が来るのが見えてしまったら、どうしてもそちらに意識がいってしまいますよね。勝つために、無意識にブロックに行くと思う。
インコースには、そういう種類の難しさがあるのかも。
だから、周りがよく見えすぎる選手、相手の思考を読むのが上手い器用な選手の方が、実はイン戦は厳しかったりするのかもしれない。
他が見えないほど自分に集中できれば、他から影響を受けることがない。
それはつまり、揺らがない、ということなのだろうから。

そして明日は4日目。
予選最終日を、瓜生さんは数少ない準優当確のひとりとして迎えます。
減点や失格が続出しているせいもあるのか、それとも成績が平均化しているのか、まだ多くの選手に準優に乗る可能性が残されているようです。
そして、チャンスがあるならば、誰一人決して諦めることはないはず。
明日は、今日以上の混戦になるでしょう。
どうか、事故なく、よいレースが見られますように。
それを第一に、そして、みっくんと智也さんが、瓜生さんと一緒に予選を無事突破できますように、願っています。