福岡チャンピオンカップ、今日は四日目、予選最終日です。
本日の瓜生さんは1着2着。
昨日の大敗が響いて少し厳しい勝負駆けになりましたが、無事にクリア。
ホッとしました。

本当のことを言うと、今回ムリかもしれないって、思っていました。
予選突破できずにおわってしまうかも、って。
なんだか、ここのところ、流れがあまり良くないから。
決して悪くは見えない、なのに、何かが横から手を出して、いきなり流れをせき止めてしまうような気がして。
なんだか、胸の奥でじりじりと焦燥や不安が燻って、消えなかったから。
…でも、わたしの勝手な思い込みに過ぎませんでしたね。
見事に裏切られました。
なんだか清々しい気分です。
…うん、うれしいかも。
元気のないように見えていたのがただの見込み違いで、本当は違ったのなら。
少しずつ噛み合わない歯車のもとで、少しずつ運に恵まれずに、歯痒い、悔しい思いをしていた。
…そんな彼の運命の上に押し寄せる小さなさざ波を、止めることができるなら。

去年、最終日に見たあの鮮やかなツケマイを思い出す。
信じることを諦めかけていたわたしの目を開かせた、あの鮮やかな閃光のような一瞬。
いつも、あきらめようと思ったときに、小さな奇跡を起こしてくれる。
王者のように、大きな奇跡をいくつも起こす絶対的な輝きではなくても。
その輝きは、沈んだ気持ちをやさしく引き上げてくれるから。
わたしはもう、何度も、何度も、それにすくってもらった。
それは、今日もです。


願うのは、瓜生さんの勝利。
でも、それ以上に、瓜生さんが、心安らかに笑っていてくれることを祈っています。
明日、そして明後日。
どうか、良い閃きが訪れますように。
ひとつでも良い結果が、もたらされますように。