職場の人がまつげパーマをしてきたのを知った、とある同僚のひとこと。

「あー?あの人がまつげパーマしたところで無駄!無駄!男なんて寄ってこないよ。あのナフタリンみたいな顔で何してるんだか」

…ナフタリン??

ってアレだよね、タンスの中に放り込む系の殺虫剤。

ナフタリンみたいな顔って、どんな顔…?
すっげぇ表現。

しかし、まつげパーマくらいで男漁りしてると言われて罵倒されるのか。
怖っ。

かと思えば、化粧とかしなきゃしないで「身だしなみもきっちりできないの?」だし、したらしたで「ケバい」。
みんなそれぞれの美意識と価値観で生きてるんで、そこからはみ出した人を叩きたくなるのかな。

ニコニコ笑ってても、どこか刺があって、無差別に人を傷つけるのが女って生き物。
そして、無愛想に無遠慮に、言わなくてもいいことを言ってピンポイントに不快なポイントを抉るのが男って生き物。

それを理解していたとしても、許すのも笑い飛ばすのもなかなか難しい。
どちらにもなりたくなくて、ただいつも曖昧に笑ってる私がいちばん不恰好なんだろうけど。
…それでも私は、自分の信じる潔さを譲る気はないんだよ。
男としてでも女としてでもなく、人として。