Today's readingは、カート・ヴォネガットの『国のない男』。やっと、読むことが出来ました!!なんか、毎日毎日忙しいけどヴォネガットのこの遺作はなんか落ち着いて静かに読みたかったんだよね。
って、彼が亡くなったのは2007年です。ズンっ・・・汗
私は、このタイプの人間が非常に好きです。彼は、「我々人間がこの銀河系で唯一の生命あふれるすばらしい惑星をお祭り騒ぎでもってぼろぼろにしてしまった。、人間というのは何かの間違いだ。進化なんてくそくらえ!」と、自分を含めた人類に対する愚痴をつらつらぼやいているだけかと思ったらそれだけでもなく、皮肉めいた彼の人類に対する酷評の所々にはジョークが散りばめられていて、ユーモアに溢れているのだ。そして、彼はこうも言う。
「唯一、わたしがやりたかったのは、人々に笑いという救いを与えることだ。ユーモアには人の心を楽にする力がある。アスピリンのようなものだ。百年後、人類がまだ笑っていたら、わたしはきっとうれしいと思う。」と。
彼はただ人々にずっと笑っていてほしいだけなのだ。それだけなのだ。


OH,A LION HUNTER
IN THE JUNGLE DARK,        
AND A SLEEPING DRUNKARD      
UP IN CENTRAL PARK,        
AND A CHINESE DENTIST      
AND A BRITISH QUEEN        
ALL FIT TOGETHER  
IN THE SAME MACHINE.
NICE,NICE
SUCH VERY DIFFERENT
PEOPLE IN THE SAME
DEVICE!


ジャングルの闇に潜むライオン・ハンターも
セントラルパークで眠りこける飲んだくれも
中国人の歯医者もイギリスの女王も
みんな仲良く同じマシンのなか。
いいね、いいね
そんなにも違う人々が同じ乗り物のなか!

 
Thank you VONNEGUT,with my love and irony.

                                                                 $日々の泡