百年を墓の傍にて待てという
百合の女の自信よ妬し
今年最初に読んだ本は、夏目漱石の『夢十夜』。高校時代に目を通したものの何だかちっとも頭に入ってこなかった小説でした。三十代になった今、改めて読み返してみて、いろいろな解釈ができる不思議な話だなぁと思いました。特に第一夜の描写は幻想的。漱石の作品にこんなロマンチックなものもあったのかとちょっとびっくり。自分の墓の傍で「百年待っていて」と言い残して美しいまま死んでいく女。太陽を一つ二つと律儀に数えながら、女との約束を守る男。最後に現れるのは、女ではなく白い百合の花。「百年後に合う」という設定と「百合」。ロマンチックでミステリアスで、テーマをとらえがたい小説。その感覚を食べ物に変換したらこんな感じかなぁと思って、「ミントチーズケーキ」を作ってみました。ボトムはオレオを使ってどっしりした甘さ、フィリングは水切りヨーグルトにミントを混ぜてサッパリ。読書の合間のおやつにいかがでしょうか。
ミントチーズケーキ
材料(18センチ円形 底が抜けるタイプ)
オレオ 1パック(18枚入り)
バター 40g
水切りヨーグルト 200g
グラニュー糖 60g
生クリーム 150g
牛乳 200g
レモン汁 大さじ1
粉ゼラチン(ふやかし不要タイプ) 5g
GABANスペアミント 大さじ1
ココアパウダー 適量
☆作り方☆
1 ジップロックにオレオを入れてすりこぎ棒などで砕き、溶かしバターを混ぜ合わせる。
2 1をケーキ型の底に敷き詰め、ラップをしてコップの底などで押し付けてならし、冷蔵庫で冷やしておく。
3 ボールに水切りヨーグルト、グラニュー糖30g、GABANスペアミントを入れて泡立て器でなめらかになるまで混ぜる。
4 小鍋に牛乳、残りのグラニュー糖30g、粉ゼラチンを入れて煮溶かし、3に加えて混ぜる。
5 別のボールに生クリームを入れて7分だてに泡だてる。
6 4のボールにレモン汁と泡だてた生クリームを入れて混ぜ合わせる。
7 型に流し込み冷蔵庫で冷やし固める。
8 好みでココアパウダーをふる。
スペアミント入りなのでオレオの甘さもくどくなく、食後サッパリ。水切りヨーグルト仕様で少しだけカロリーダウン。バレンタインデーのお茶の時間にもオススメです。
バレンタインスイーツの料理レシピ スパイスレシピ検索