もうしばらく前のことになりますが、人気コミック・スパイダーマンのミュージカル
SPIDER-MAN TURN OFF THE DARKを観にいってきました。
このミュージカルは7年以上の歳月をかけ、
ブロードウェイ史上最高額となる6500万ドル(約52億円)の制作費をつぎ込んだ話題作
当初は去年2月に公開予定でしたが、財政難や演出の変更などで延期が続き、
ようやく今年6月に本公演がスタートしました
途中でキャストの降板があったり、出演者の落下事故などケガ人続出のトラブルに見舞われて
何度も何度も延期が続いて、本当にようやく始まりました。
監督はあのライオンキングも手かげてトニー賞も受賞したことのあるJulie Taymorさんが担当しています。
そして音楽はあの有名なU2のボノとエッジが担当
そしてなんと言ってもこの作品の目玉は迫力あるワイヤーアクションにあると思います。
主役のピーターパーカー以外にも、曲芸的な部分を担当するスタントマンたちがいて
全部で10人のスパイダーマンが登場。入れ替わり、舞台や客席を縦横無尽にかけまわります。
私が事前に調べた前評判では、イマイチという声と最高!こんなの見たことないという声と賛否両論。
まぁ~どうかわからないけど、スパイダーマンならストーリーもわかりやすそうだし、
その迫力あるワイヤーアクションを間近で体験してみたかったのでダンナ様とそのお友達と一緒に行ってきたのでした
チケットは前日にサウス・シーポートのtktsで前売りのディスカウントチケットを購入しておきました。
40%オフになってて、前から6列目のC列がなんと100ドルでGetできましたよ
(ちなみにスパイダーマンのチケットは他のミュージカルに比べて高めの設定です。)
中へ入るとこんな感じ。
ロビー脇ではドリンクバーやギフトショップなども並んでます。
スパイダーマングッズがいっぱい。
場内は撮影禁止なので、写真はここまで。
席に座って、わくわくしながら幕開けを待ちます。
ちなみにスパイダーマンのコミックや映画を見たことないという方のためにあらすじを載せておきますね。
<あらすじ> 物語の舞台はニューヨーク。主人公は両親を幼くして失い、伯父夫婦に育てられた科学好きな平凡な青年ピーター・パーカー。彼は、ある日遺伝子組み換えされた1匹の蜘蛛(クモ)に噛まれてしまう。翌日目を覚ますと、ピーターの体はたくましくなり、クモのように糸を使ってビルからビルに飛びまわることができる強靭な体に変身していた。彼はそのスーパーパワーを使って、’スパイダーマン’としてニューヨーク市民を助けるようになった。一方で”謎のスパイダーマン”の活躍を撮影するカメラマン記者として正体を隠したまま日常生活を送っていた。
そこに現れたのが世界征服を企むグリーン・ゴブリン。しかし、ゴブリンの正体はピーターの親友ハリーの父、ノーマン・オズボーンだった。科学兵器を作り出す大企業の社長として働くノーマンは、自分自身を新しい発明の実験台にした結果、2重人格となり、邪悪なゴブリンとして街を破壊し始めたのだった。ノーマンと正体を知りつつニューヨークを守る為に戦わなくてはならないピーターは・・・・
(JTB Look tourより)
ストーリーは映画版スパイダーマン第一作とほぼ同じように進んでいきます。
ピーターが蜘蛛に刺されて特殊能力を身につけるまでや、その後の活躍ぶりや
ノーマンや新聞社のデスクなど彼をとりまく環境がわかりやすく作られているので
英語がわからなくてもなんとなく理解できる内容でした
主人公の怒りや悲しみといった感情も上手く表現されていましたし、
ゴブリンがなかなかユニークなキャラで途中笑いをとるシーンもありました。
そしてもちろん彼女役のメアリー・ジェーンとのロマンスもあります。
どちらかというと映画よりメアリーとの距離が近くて、ロマンチックなシーンが多かったです。
メアリー役の子が歌が上手くてすっごく可愛かった
それとピーターの親友・ハリーは出てこなかったと思います。
そこが映画とは大きく違うところかな。
ピーターがスパイダーマンになってからはアクションシーンが一気に増えて面白いです。
ワイヤーアクションにはついつい見入ってしまいますし、
次から次に代わる代わる登場するスパイダーマンに目を奪われます。アクションショーを見ているようでした。
特にクライマックスのゴブリンとの対決シーンが1番の見せ場になってます。
ワイヤーが交差したり、空中で複雑な動きをするので見応えありますね
途中でワイヤーが絡まったりしないか心配になってしまうほど。
公演がスタートしてからも何度か本番中にワイヤーが絡まって一時中断することもあるみたいなので・・・
でもあんな動きしてたら絡まっても不思議ではないですね。
ドラマチックでもあり、サーカスのような斬新なミュージカルといった感じでした。
ミュージカルを初めて見たダンナさまは「想像以上におもしろかった」と言っていましたが
私は前回見た『オペラ座の怪人』とつい比べてしまい、歌と感動に欠けるなぁって思ってしまいました。
ピーター役の彼がもう少し歌が上手かったら、だいぶ違うと思うんだけどなぁ・・・
コミックが原作となってるので仕方ないと思うのですが、
ところどころに「え!そこはそれなの!?」みたいな子供だましみたいな部分があったり。
そうかと思えば、「それがそうなってそう表現するのぉ?」みたいな
広さの限られたステージでセットを上手く使って組み立ててるシーンとかもあって驚きました。
さすが最高額をかけて最先端の技術をつぎ込んだだけあって、優秀な演出家やクリエーターさんも揃ってるわけですね。
なぁ~んて1人で勝手に感心してたのであります
U2の曲もマッチしててカッコよかったです。
最後には私もピーターに惚れてしまいました
いまだにあのテーマソングを聞くと、ドキドキがよみがえってくるようです。
なんだかんだ言いながら見終わってみると、心がスッキリするような爽やかな気分になれました。
1回観れば十分かなと思いますが、子供~若い世代の方にオススメです。
ブロードウェイで話題の最新作、楽しませてもらいました。
<詳細情報>
SPIDER-MAN TURN OFF THE DARK
オフィシャルサイト→ http://spidermanonbroadway.marvel.com/home
tkts関連サイト→ http://www.entertainment-link.com/tkts.asp
※ちなみに座席は、オーケストラ席でもS列から後ろになると2階部分が邪魔をして視界を遮られてしまうので
もし取るならそこより前か、2階席(Flying Circle)か3階席(Balcony)の前の方がオススメです。
ただしオーケストラ席の1番前5列くらいはステージ上部が見えにくいのでオススメできません。
私たちのC列でギリギリでした。