~ユノside~
────チャンミナ、・・・来いよ?
せいいっぱいの落ち着いた声で、・・・
それでも背中を向けたまま、
「珈琲飲みませんか?・・ヒョンは紅茶がいいですか?」
俺の声、・・届いてないわけないだろ?
キッチンでカチャカチャしだしたヤツの背中にまわれば、
ピクッと肩が揺れたけど、
「チャンミナ?───頼むから今日だけは俺を拒否するな。」
ゆっくり振り向いたおまえが、
──────ずるい。
ひとこと言って目を伏せた。
「どうしてジュリさんといい、リジさんといい、ヒョンを好きな人ってあんなに自信満々で綺麗なんだろ?」
ポツリと。
「なに、おまえ?・・自信ないの?」
「・・・仕事とかでヒョンについていく自信は、・・あります。
でも、僕は男だから、・・ヒョンに似合うのは、やっぱり彼女たちで。」
「・・・そういう自信は、──ないです。」
背中を向けたままだから、・・なぁ?どんな顔してそんなこと言っちゃう?
「────馬鹿だな。」
クルッと身体をまわして、
振り向いたおまえはやっぱり伏し目がちだけど。
自分のTシャツの首回り、クイッと下に引けば、今朝おまえが残したしるしがくっきりと。
「俺、おまえにしかこんな事させないし、─────しないよ?」
ほら?おまえの鎖骨あたりにもまだ残る俺がつけた所有のしるし。
そうっと指でなぞったら、おまえの頬が嬉しそうに緩むのを見逃さず、すかさず唇を重ねた。
「・・んっ、・・ふ、・・ん、・・。」
漏れる声に煽られて、どんどん深くなるキスに、
────カシャンッ、
空の珈琲カップが音をたてる。
「珈琲は俺が後で淹れてやるから。」
ギュウ、っと思いきり抱きしめて、
「・・だから今は、──ベッド行こ?」
「・・っ、・・ヒョ、ヒョン、・・。」
絡めた指を、痛いくらいに握られて。
なかなか慣れない行為に思わず身体が強張るおまえの、首筋から背中のラインに何度も唇を這わせた。
「ん、・・ハァ、・・や、っ、・・。」
しなやかな細い腰、───ながれるような背中へのラインも、
言われなくても男だ、って、分かってるよ?
─────自信がないなんて、・・・じゃあ、俺のこの興奮の意味を説明しろよ?
欲しくて欲しくて、・・・やっと手に入れた。
コソコソと興奮気味の女の子たちの視線の先。
穢れのない崇高な立ち姿。
─────自信がないのは、俺だ。
「・・絶対、離さない。」
ぐぐっ、とおまえの中に埋め込めば、一瞬辛そうに顔を歪めるけど。
「──────ヒョン。」
汗で濡れた前髪の隙間から、くしゃり、・・嬉しそうに笑う。
「チャンミナ、くっ、・・ちょっと、我慢、な?」
込みあげる愛しさに、もうどうにも我慢出来なくて、
もっと奥を感じたくて、
夢中で腰を打ちつける俺に、
「───ヒョン。ずっと、・・隣にいてください。」
甘く囁く愛おしいおまえを、─────
「ハァ、・・チャンミナ、一緒に・・。」
────この先何があっても、・・・大丈夫、側にいるから、そう誓った夜。
「しょうがないです。ヒョンが悪い!」
クラブとかパーティーとか苦手なキュヒョンを無理やり誘ったうえに放置して、ろくに挨拶もせず帰っちゃった穴埋めなのか、翌週土日連チャンでキュヒョンちでゲーム三昧とは。
泊まりは何とかやめさせたけど、いろいろ自覚もあるからこれ以上無理も言えなくて。
かなり落ち気味な俺に、仕方なく付き合わされたジオのため息まじりの慰めは。
勝手にその日を特別な記念日として記憶してしまうくらいの破壊力で。
────チャンミナ?
おまえが必死で追いかけてくるなら、俺も全力で前を向くよ。
でも時々振り向いて、抱きしめていい?
──────それくらい、好きだから。
fin.
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いつもコメントや、いいね、のポチッをありがとうございます(o^^o)
最後はTI AMOから私の一番好きなサジンを。
この2人の醸し出す雰囲気が何とも言えませんよね( ´艸`)
さて、次回。
ひとつの話を完結してから次を書く、というのをモットーとしてきた私ですが、・・崩れましたσ(^_^;
平日にAI Wo MOTTOの続編を。
土日にStrawberry Candleという、前ブログでブログ閉鎖のバタバタにより駆け足で完結してしまった話をあまりの下手さにほぼ直しながらアップしていきます!!
よろしくお願いします♪
えりんぎでした☆☆☆
↑もうひとつ、好きなサジン♡♡
景色を撮るチャンミン、を撮るユノ(//∇//)
あ~、幸せ♡♡