私は、熱い風呂が好きだ。

 

足先をチョンとつけたとき

思わず「あっっつい!!」って言ってしまうくらいの熱い風呂が。

 

息子を産んでからこの温度の風呂に入る回数は格段に減ったが

独り身の時は毎日熱い風呂に浸かることが至福の喜びだった。

 

新しい家を建て

お風呂の温度設定を初めてした時

ついうっかり私の丁度いい温度を採用したがために

息子は今でも「風呂は熱いから嫌いだ」と言い放つ。

 

息子よ。

今の風呂の温度は君に合わせているから熱くはないのだよ。

あれは「ぬるい」の範疇に入ると思われるのだよ。

私にとっては丁度良くないのだよ。

 

そこんとこもうちょっとわかってくれたまえ。

 

 

 

そして風呂だけではなく

私は温かいものは熱々でいただきたい。

 

コーヒーとか。

冷めてしまったらもうあまり美味しく思わないのだよ。

だから私にとって丁度いいコーヒーは96度くらいまでなのだよ。

 

冷たいものは5度くらいまで。

それ以上の温度になる前に冷え冷えを飲むのが丁度いい。

だからついビールを飲み過ぎてしまうのだよ。

(困ったことに「量」についての「丁度いい」はあまり重視されない)

 

 

最近、自分にとっての丁度いい温度は

人様にとっては過度なのだということに

気がつき始めている。

 

万事において適温でない私は

熱すぎと冷たすぎが時に人や自分を傷つけていることもある。

 

だから本当は

もっとおだやかな範囲で丁度いい温度を感じられたらなと思うが

残念ながらその温度は丁度よくはない。

 

 

なんてこった。

 

 

私はきっと人生に超高温と超低温だけを感じるために生きているのだなぁ。

早死にしそうだが、それはそれで面白い。

 

ま、世の中にそういう人が一人くらいいても

きっとどこにも支障はないだろう。