2010年6月26日待望のサタールがウイグルから届きました

私は中国の民族楽器を好んで収集しています。
ウイグルにしか存在しない幻想的な音色を奏
でるサタール（薩塔弥）（satar）を新疆芸術音楽
大学の先生を通じて3ヶ月前にウイグルの工房
に特注を依頼していました。
それが出来上がり現地でプロプレイヤーの品
質確認を済ませてついに私の手元に届きました。
サタールの全長は140ｃｍ、胴部分は太い栗木
をくりぬいてできており、棹部分はむくの栗木で
一体構造になって頑丈にできています。
1本の旋律弦（主奏弦）と12本の共鳴弦が張ら
れています。主奏弦を馬の尻尾でできた弓で
こすって演奏します。
おだやかな宇宙の広がりを感じさせる素晴らし
い音色が出ます。
ぜひ私のスタジオまでこの音色をお聴きにいら
してください。



私とサタールとの出会い：

私は中国ウイグルの楽器ギジェック、ラワップ、
タンブルなどをすでに所有しており、機会あるご
とにウイグルの音楽芸術家と接触しています。
最近も東京藝術大学で開催されたコンサートで
このサタール演奏第一人者によるすばらしい演
奏を聴き深い感銘を受けました。



サタールの全容を紹介します：





姿形もグラマーでセクシーです。



動物の姿をイメージする長めの駒に13本の弦
をおくべきスリットが刻まれています。
主奏弦（第１弦）（写真右端の弦）のみ弓でこする
のでこの部分の駒は高くできています。



調弦：

第１弦から第１３弦まで
へ調：C G C D F G A
ト調： C D E F G A
の音に１３個の糸巻きを慎重に回して調弦します。



私はこれからサタールの練習に励み、皆さん
に演奏を聴きいただけるよう努力します。
サタールの音色を下記の動画でご覧ください。

http://www.youtube.com/watch?v=nqbRMDeG9AA