おともだちで中学生の不登校専門カウンセラーのいずみさなえさん
この度不登校経験者の方のインタビュー映像をアップされました。

不登校をチャンスに変える【さなえチャンネル】第8回 生田かずやさん1



お話されている生田かずやさんは、
些細なことで教師がみんなの前で生徒を殴るという
日常的に体罰が行われる中学校に通っていて、
いつ自分が殴られるかと恐怖に怯えながらも、
友達が恐怖でガタガタ震えて人前で殴られる姿を見るのがとても辛くて、
学校に行けなくなったそうです。

いや、そりゃ当然だろう!!
そんな環境、学校に行きたくなくなる子がいても当たり前!
第三者はそう思います。

でも、
学校で普通に行われている「普通じゃないこと」に対して不安や違和感を感じても
生田さんは友達にも相談できなかったそうです。
「変だと思っているのは自分だけじゃないか」
いじめられるんじゃないか、っていう恐怖もあった、と・・・。

だから、生田さんは、お母さんにちゃんと理由も言えないまま、
どうにかして学校を休む理由を作りたくて
お腹痛いってウソを言って・・・
言い続けていたら、体が素直に反応したのか、ほんとに盲腸炎になって。

何度も無理やり連れて行かれてもやっぱり行けるようにならなくて(そりゃそうだ!)
いろいろな先生を回った結果、自律神経失調症という病名をつけられ、
これで学校を休めるとほっとしたそうです。

ただ、同時に、「え?自分がおかしいの?」と疑問にも思った、と。
友達が震えながら殴られている姿を見て心が傷つく自分がおかしいの?
心が傷つかないのが普通ってこと・・・?って。





いずみさんのインタビューがとても自然なこともあり、
生田さんのお話は、不登校の当事者ご本人の気持ちを
とてもわかりやすく伝えてくださっています。

改めて、学校に通っているお子さんにとって、
学校=世界の全部なんだということがよく感じられるお話でした。

友達にどう言われるか、
学校でどんな評判が立つか、
先生になんて言われたか。

それがいま、
お子さんにとっては本当に一生の一大事で、
立ち直れないくらい傷つくし、
その結果考えられないような行動に出てしまうこともある。

大人としては、そこの視点は忘れてはいけないと思いました。

でもね、
必死になって日々過ごしていくうちに、
大人になったら「あのときはあんなことあったなぁ」って振り返られる日が
実際来るんですよね。

今回インタビューに応じていらっしゃる生田さんも、
笑顔がとても柔らかい、素敵な大人になっていらっしゃいます。
全5回を拝見すると今のお気持ちも語って下さっているのかなと思いますが、
きっと、いま振り返って何か伝えたい想いがあるから
こうして勇気を出して応じられたのだと思います。

だから、いま子どもで違和感でしんどい想いをされているお子さんにも、
周りの大人が、いま通っている学校だけが全てではなくて
世界はもっともっとこれから広がっていくことや、
いまの失敗やつらい経験がそのあとでいかに価値ある糧になるか、
伝えてあげられたらいいなぁって思います。

ときには、
大丈夫、大丈夫、私もそんなことあったって笑って言ってもらうだけで
楽になることがあるかもしれない。

特に不登校の場合はご家族も当事者だから、
お母さんもお父さんも、ゆとりを持ってお子さんの状態を見守られるようになるのは
ほんと大変なんだと思います。

いずみさなえさんの活動は、ご自分の経験から、
お子さんを見守るお母さんたちのケアが必要!というところに焦点を
おかれています。
本当に、いずみさんだからできる活動だなぁと応援しています。

私も、企業人として長いこと働いてきた立場から、
その経験は、あなたの価値になる!!!って応援したいです。

お母さんの立場でなくても、
先生という立場でなくても、
お子さんを応援する人がいてもいい。

そう信じて、発信の機会を見つけていきたいと思っています。

そして、お母さんへの応援をワークショップを通して
続けていきたいと思っています。