こんにちは、谷口浩久です。


とある心理学の本で読んだのですが。


「他人が自分のことをどう思ってるか、それが気になる」


という問いに、



「人は皆、自分がどう思われているかしか気にしていない。
人のことなんて、どうも思っていない。」



と答えていました。



…確かに。



いや、自分のことしかわからないから、本当に他人も自分と同じように考えてるかはわかりませんけれど。


でも、少なくとも僕の場合、他人のことよりも、自分がどう思われているかばっかり気にして生きていますね。


別に、他人に興味がない、とか、どうも思わない、ってわけじゃないんです。

でも、他人に対して何かしらの感想や感情を抱いたとしても、それは長くは続かず、結局、その人から自分はどう思われているか、に変換されているように思います。


恋愛、なんてのもそうですよね。


最初は、この人ステキだな、とか、そんなことから始まったとしても。

途端に、

この人、僕のことをどう思ってるんだろう??

という、なんかとてつもない自意識が働き始めてしまいます。


そしたらもう、世の中は、ブラックホール。


答えのない問いに急激に吸い込まれてしまい、そのうち、


「こんな風に、あんな風に、思われてるんじゃないだろうか??」


なんて、自分勝手な答えを導き出して四苦八苦します。



う~ん…



人は結局、やっぱり自分のことしか気にしてないのかもしれません。


他人に抱く感想なんかも、自分本位からスタートした、いわば幻想。。。


「あの人は、こんな風に思ってんじゃないだろうか??」


というのは、つまり、


「こんな風に思っていたら自分にとって都合がいい


ということの裏返しというか。。。


これがまた、


都合がいい=いい気分になる


とは、一概には言えないから、厄介。



自分が不幸になりたいと心が思っている時。


潜在意識ですな。


こいつが、ちょっと不幸になってやろうと企んでる時なんかは、相手のことを悪くでっち上げてしまうんです。



「あぁ、この人、とっても可愛くて好きだけど…
相手は、どうも思ってないかもしれない。。。
…いや、オレのこと、ウザいと思ってんじゃないだろか???




人間、こんな風に、とっても大変な世界を生きてるんですねぇ。



思い込みの世界。



潜在意識だけが、本当はどうしたいのかを知っているんです。


でも、潜在意識って、意識することがなかなかできない。。。

だから「潜在」意識なんでしょうけどね。



お芝居で、役になりきるというのは、こういうこと。


本来の自分なら、そこはそんな風には思わない、とか、他人のことをそんな風に思わなかったとしても。


きちんとプロセスを踏んで、役の人生へとすり替わっていけば、


自分ではなく、役の潜在意識が、判断してくれる。


役が、都合よく状況を解釈してくれる。



そして、役が感じ、役が考えるようになるのです。



そしたら、演技は格段に自由になります。



「7ストーリーズ」
チケットご予約はこちら。
ダウン ダウン ダウン ダウン 
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E-Quest Company 第5回公演
「7ストーリーズ」

作 モーリス・パニッチ
訳 吉原豊司
演出 谷口浩久
出演 Adam/落合孝裕/北川聡/清水彩/谷口浩久/長谷川ゆうり/平栗ひろみ/福田敦子/横田大明/和田学(50音順)

@北池袋 新生館シアター

2016年7月22日(金)~24日(日)
22日(金) 14:30/19:00
23日(土) 13:00/18:00
24日(日) 12:30/17:00
全席自由・開場は開演の30分前

チケット:3,000円

●E-Quest Company HP
http://equestc.wix.com/equestc

●次回公演決定!!
2016年7月22日(金)~24日(日)
「7ストーリーズ」
@新生館シアター
http://equestc.wix.com/equestc#!next-stage/qfdw9