見惚れる美貌 MINTONとSARREGUEMINES のシノワズリ・シリーズ  VOL 2

 

では次に、ミントン のシノワズリシリーズと並んで、コレクターに好まれる

美しいサルグミンヌ のミントンシリーズのご紹介です。

 

当店に、今回トリオで2客入荷です。ダウンダウンウェブショップ はこちら。

https://www.epines-de-rose-paris-vintage.com/product-page/1528d

 


 

Top of Formサルグミンヌ (SARREGUEMINES)は、

 

1784年にニコラス・アンリ・ヤコビとそのパートナーによって、ドイツとの国境に隣接するサルグミンヌで創業。

 

しかし経営はうまく行かず、19世期に、工場はドイツ人のポール・ウィッチシュナイザー(Paul Utzschneider)に引き継がれます。

 

この頃の刻印はF&U (Fabry&Utzschneider)

 

ビジネスに長けていたポールはサルグミンヌを国際博覧会で世界に紹介し、彼の顧客はナポレオンやブルボン王朝まで到るようになります。工場の経営は順調に進み、1830年位はヴィレロイ&ボッホと資本協力し、市場を分け合うほどに成長します。そしてそれまでの薪を使っての窯焼き(薪オーブン)を蒸気運転(石炭オーブン)に設備を整え生産力も向上していきます。


ところが、1870年の普仏戦後サルグミンヌがフランス領からドイツ領に変わり、完成品をフランスに運ぶために陶器に膨大な輸出税がかかるようになったことと、サルグミンヌとしてのフランス籍を守るため、1876年にフランスブルゴーニュ地方の小さな町ディゴワンにサルグミンヌ窯を移します。


この時、ドイツ側にはUtzschneider & CieU&C Sarreguemines)を置き、(ドイツ側はUtzschneiderの娘婿が経営を引き継ぎ刻印はU&CU&Cieに))、フランス側は当時すでに陶器制作をしていたディゴワン(Digoin)と合併しDigoin &Sarregueminesと、ドイツとフランスと2つの会社に分割します。
ディゴワンでは、DigoinSarregueminesDigoin &Sarregueminesの3つの刻印が当初使われていましたが、その後会社名をDigoin &Sarregueminesに変更し、1881年から総称をFaienceries de SarregueminesDigoin et Vitry-le-Francois(ヴィトリールフランソワ) と呼ぶようになります。ディゴワンでは、ディゴワン&サルグミンヌとして100年以上に渡り、数々の陶器生産を続けてきました。


第一次大戦のドイツの敗戦によりサルグミンヌ製陶工場は再びフランス領に戻るのですが、その後は経営不振により1942年から3年間、ヴィレロイ&ボッホに経営が委託され、さらに時代の流れに逆らえず、1978年にリュネヴィル・バドンビレー・サンクレマングループに買収され、この年で食器の生産を終えています。その後はタイル製造に専念してきましたが、2002年に株主となった従業員に製造が引き継がれて、2007年に破産宣告と共にフランスを代表するディゴワン・サルグミンヌとしての古窯は2007年を越える歴史の幕を降しました。


では、ここで、サルグミンヌ のこれまでの刻印をご紹介します。

なかなか、まとまった文献がないのが不思議でしたが、

なぜなのか、、、。膨大な数でした。多いので、なかなか、

纏った文献が見つからないという事だったのだと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここからは、年代不明のサルグミンヌ です。

不明なもので、これだけあります。

 

 

 

 

 

これさえあれば、これから、サルグミンヌ の年代に迷うことはなさそうです。

 

とは言え、200年の歴史を持つ、美しい作品の数々です。

どの年代であるにしても素晴らしい品々であることには変わりないと思います。

仕入れの風景やお品物の動画はウェブショップ とYouTubeにてご紹介。

ダウンダウンフランス