朝鮮民主主義人民共和国国旗



ネトウヨはマスコミ批判に際して「報道しない自由」という文言をぶつけますが、これは日本のメディア以外でも、アメリカのメディアも含め、民主主義と称する国々で当たり前のように行使されています。


代表的なのは日本の北朝鮮に関する報道


私たちは、日本で暮らしていて、当たり前のように「それら」を摂取していますが、果たしてすべての情報は適切に報道されているのか漏らさず事実が提示されているのかという点について、英語ブロガーのMichikoさんの記事『No intention to use nuke weapons except USA 』より考えていきたいと思います。



※原文はMichikoさんのブログ『Cluttered talk blab blab blab』「No intention to use nuke weapons except USA 」より



DPRK says no intention to use nuke weapons against any country except U.S. - People's Daily Online


『人民日報ウェブ版』よりhttp://en.people.cn/n3/2017/0807/c90777-9252080.html


(北朝鮮は、アメリカ以外の国に対して核兵器を使用するつもりはないと述べた)


そのニュースで、北朝鮮はマニアで開かれたASEAN地域フォーラムにて、外務大臣のリ・ホンヨ氏が月曜日に「大陸間弾道ミサイル(ICBM)」に触れ、朝鮮は「責任ある核保有国かつICBM保有国である」と述べました。


中でも特に重要視されている件については、「我々はアメリカ以外のいかなる脅威に対しても、『アメリカの反朝鮮的アクションに参加しない限り』核兵器を使用するつもりも、それで脅すつもりもない」と公に宣言しました。


リ氏は、アメリカが、北朝鮮の核保有は「国際的脅威だ」と主張して、「国連を濫用して、朝鮮半島問題を国際化しようとしている」とこき下ろしました。


彼はまた、北朝鮮の核問題は、アメリカによって作り出され、今のような状態に追い込まれたのだと述べました。



至極真っ当な主張だと思います。


というのも、拙ブログの「新シリーズ」(‐新シリーズ・朝鮮統一と日本を考える その7(朝鮮統一問題の国際的側面と日本②)‐)https://ameblo.jp/epikutetosu/entry-12292346250.html でも述べているように、


半世紀以上の長きにわたって、圧倒的質と物量でもって「脅されてきた」のはどちらの方か、「朝鮮半島の共産化を防ぐ」という名目だけで、数戦の核弾頭を搭載したICBMや、やってくるミサイルを撃ち落とすTHAADは言うまでもなく、近隣諸国に数々の「基地」を置いて、最新鋭の戦闘機や爆撃機、イージス艦や巨大な原子力空母で囲い込んで、文字通り「逃げ場のない環境」に持ち込んで、北朝鮮の滅亡を望み続けたのはどこの誰か。


そうすることが当たり前のように思わせるために、常に「脅威」を醸成し、世界を騙し、嘘で塗り固めた「己の正義」を振りかざしてきたのか。


とりわけ、我が国における北朝鮮に関する報道の「大多数」は、当国に対するネガキャンだったり、度を越した罵倒や挑発日本に対する「驚異的な発言」ばかりを取り上げ、それらに多くの時間を割き、多くの国民に伝えている現実があります。



現に人民日報では、上記のようなニュースが取り上げられているというのに、概ね日本ではこれらのものは無視され、まったく逆の報道がされ続けています(北朝鮮が「日本を滅ぼしてやる」とか)。


報道を「料理」と例えるなら、我々は味付けの偏ったモノばかりを食べさせられ、バランスの良い食事ができていない状況が続けば、体にたいそう悪影響を及ぼします。


それが今の日本人の「認識」です。



まともな国際感覚があるなら、北朝鮮がASEANの会合で、他のアジア諸国に対する「約束」として、言っているわけですから、この言葉のほうが、本音に近く、意味が重いに決まっていると私たちは理解できます。



理由は明快です。


アメリカだけが敵なんだ、と。


「アメリカの味方をして、北朝鮮を攻めない限りは、核兵器は使いません」と、宣言をしているわけですから、我々は素直にそうすればいいだけの話なのです。


逆に、アメリカと一緒になって、攻撃行動に参加をすれば「予告をしたのに、あえてやったんだから、自業自得だ」と言われてしまうことであり、今の日本の報道は完全にそちらの方に向いていて、どんどん戦争に舵を切っているとしか思えません。



もちろん、「こうした論理」は、今回の北朝鮮問題に関わらず、世界中の紛争や国家間のもめごとにおいて、常に身に付けなくてはいけない「スキル」であり、内に閉じこもったヒステリックな認識に浸り、戦争で身を亡ぼすか、冷静さでもって地域の繁栄に貢献するか、今一度、各々で考えるときだと思います。



<参考資料・ご見識>


・Michikoさんのブログ『Cluttered talk blab blab blab』『No intention to use nuke weapons except USA 』記事


・同記事のMichikoさんのコメントより