なんか、あんまりニュースになっていませんけど、
韓国の国債が売れ残ったらしいです。
札割れってやつですね。

10年物の新発国債。
年利5.5%の国債が売れ残るという事実は、
10年という長期の投資に対して、5.5%の利息じゃ安過ぎるよ、ということ。

アメリカで発行するドルベースの債権ではなく、
韓国国内で発行するウォンベースの債権が売れない。

国債が売れ残るというのは、その国の企業にダメージを与えます。
企業が社債で資金を調達する際に、
国債以上の利息を付けねば誰も投資してくれないため、
思うように資金を集められなくなるんですね。

ちなみに日本でも、2002年に札割れを起こしています。
バブルの最終処理の局面、銀行の合併が相次ぎ、
公的資金強制注入などとやっていた頃です。
その国の未来に暗雲が垂れこめると、
やはり長期の国債は買いにくいんですね。


李明博(イミョンバク)大統領は8日、青瓦台で開いた軍人OBとの午餐会で、
輸出企業を暗に批判したそうです。
さらに企画財政省が緊急会見で、
「今の状況で大企業がドルを握りしめるのは国にとって良くない」と、
大企業に対して手持ちのドルを売り、ウォンを買い支えろと命じました。

そりゃ、国債も売れ残るわ……(´・ω・`)



=追記=

李明博大統領が、
韓国の経済状況はアジア通貨危機時より深刻という見解を示したようです。

ソース→【
ロイター

てか、韓中日の首脳会談を20日にやるって言ってたんですよね。
何の根回しも相談も無しに。
この大統領は最初に大きい事を言って、
徐々に現実にすり合わせるタイプなのかしら。
前任者より経済に強いのは間違いないんでしょうけれど……




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