目黒区でサンマ約5千匹が振る舞われた
(≧▽≦)
古典落語にちなんだ恒例行事「目黒のさんま祭り」(品川区)にサンマを提供している岩手県宮古市は、宮古港水揚げの三陸沖サンマの直送を断念した。
不漁で水揚げが遅れているためで、代わりに北海道の根室港で揚がったサンマを購入して8日の祭りに届ける。
宮古市水産課によると、今の主要な漁場は根室沖約500キロで、魚群も薄い。海水温が下がらず、サンマの南下が遅いという。
このため宮古市は、4日に根室港に水揚げされたサンマ7千匹を買い付け、7日午後にトラックで東京へ運ぶことにした。
宮古市は1999年から毎年、サンマを送ってきたが、地元以外から調達するのは初めて。
宮古市と品川区は、さんま祭りが縁で災害時相互援助協定を結んでいる。
伊藤孝雄・市水産課長は「震災の際には支援物資や義援金をいただき、お世話になった。恩返しに、まずは新鮮なサンマを届けることを第一に考えた」と話す。
最近は外で炭火で焼いたら、即、通報される時代。昔は近所でよく焼いてましたよね。それがまたすごく美味しいんですよ。
炭火で焼いた秋刀魚、食べたいなあ(^^)
天高く馬肥ゆる秋。
青い空には、いわし雲がひろがり、のどかな初秋の田舎道。
ジュウジュウ焼かれている秋刀魚にお目が留まったお殿様。
そのなんとも美味しそうな匂い。う~ん。こりゃ、どうしても食べたくなる。
お殿様は、初めて食べた秋刀魚の味が忘れられなくなってしまう。
「さんまは目黒にかぎる」でお馴染みの江戸落語『目黒の秋刀魚』。
* * * * *
昔の御身分の高い方々は、下々の庶民の生活はご存じありません。ですから常々少しでも知りたいと思っております。
天候に恵まれた初秋の日。お殿様がご家来を連れて、目黒不動参詣をかねての遠乗りにでかけました。目黒(その頃、江戸の郊外だった)に着かれたのはお昼近くのことでした。
近くの農家から、秋刀魚を焼くいい匂いが漂っております。
その時、ご家来が「かような腹ぺこの折りには、秋刀魚で一膳茶漬けを食したい」といったのを聞きつけたお殿様、「自分もぜひ秋刀魚というものを食してみたい」とご家来に所望した。
さあ困ったご家来衆。「秋刀魚とは下魚でございますゆえ、お上のお口にはいりますような魚ではございません」
といったものの、お殿様のお言いつけではしかたがない。
何とか農家のおじいさんに頼んで焼いた秋刀魚を譲ってもらうことにした。
お殿様は、生まれてはじめての秋刀魚がすっかり気にいられた。お腹が空いていたことも合わさって忘れられない味になってしまった。
ところが屋敷に帰っても、食卓に秋刀魚のような下魚は出てこなかった。
ある日のこと、親戚のおよばれでお出掛けになりますと「なにかお好みのお料理はございませんでしょうか。なんなりとお申し付けくださいまし」というご家老の申し出に、すかさず秋刀魚を注文した。
親戚は驚いて、日本橋魚河岸から最上級の秋刀魚をとり寄せた。このように脂が多いものをさしあげて、もしもお体に触っては一大事と、十分に蒸したうえ、小骨を丁寧に抜いて、だしがらの様になった秋刀魚を出した。
「なに、これが秋刀魚と申すか。まちがいではないのか?たしか、もっと黒く焦げておったはずじゃが・・・」
脂が抜けてぱさぱさの秋刀魚がおいしいはずがありません。
「この秋刀魚、いずれよりとりよせたのじゃ?」
「日本橋魚河岸にござります」
「あっ、それはいかん。秋刀魚は目黒にかぎる」
※参考文献:『古典落語(上)』興津要編 講談社文庫
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古典落語にちなんだ恒例行事「目黒のさんま祭り」(品川区)にサンマを提供している岩手県宮古市は、宮古港水揚げの三陸沖サンマの直送を断念した。
不漁で水揚げが遅れているためで、代わりに北海道の根室港で揚がったサンマを購入して8日の祭りに届ける。
宮古市水産課によると、今の主要な漁場は根室沖約500キロで、魚群も薄い。海水温が下がらず、サンマの南下が遅いという。
このため宮古市は、4日に根室港に水揚げされたサンマ7千匹を買い付け、7日午後にトラックで東京へ運ぶことにした。
宮古市は1999年から毎年、サンマを送ってきたが、地元以外から調達するのは初めて。
宮古市と品川区は、さんま祭りが縁で災害時相互援助協定を結んでいる。
伊藤孝雄・市水産課長は「震災の際には支援物資や義援金をいただき、お世話になった。恩返しに、まずは新鮮なサンマを届けることを第一に考えた」と話す。
最近は外で炭火で焼いたら、即、通報される時代。昔は近所でよく焼いてましたよね。それがまたすごく美味しいんですよ。
炭火で焼いた秋刀魚、食べたいなあ(^^)
天高く馬肥ゆる秋。
青い空には、いわし雲がひろがり、のどかな初秋の田舎道。
ジュウジュウ焼かれている秋刀魚にお目が留まったお殿様。
そのなんとも美味しそうな匂い。う~ん。こりゃ、どうしても食べたくなる。
お殿様は、初めて食べた秋刀魚の味が忘れられなくなってしまう。
「さんまは目黒にかぎる」でお馴染みの江戸落語『目黒の秋刀魚』。
* * * * *
昔の御身分の高い方々は、下々の庶民の生活はご存じありません。ですから常々少しでも知りたいと思っております。
天候に恵まれた初秋の日。お殿様がご家来を連れて、目黒不動参詣をかねての遠乗りにでかけました。目黒(その頃、江戸の郊外だった)に着かれたのはお昼近くのことでした。
近くの農家から、秋刀魚を焼くいい匂いが漂っております。
その時、ご家来が「かような腹ぺこの折りには、秋刀魚で一膳茶漬けを食したい」といったのを聞きつけたお殿様、「自分もぜひ秋刀魚というものを食してみたい」とご家来に所望した。
さあ困ったご家来衆。「秋刀魚とは下魚でございますゆえ、お上のお口にはいりますような魚ではございません」
といったものの、お殿様のお言いつけではしかたがない。
何とか農家のおじいさんに頼んで焼いた秋刀魚を譲ってもらうことにした。
お殿様は、生まれてはじめての秋刀魚がすっかり気にいられた。お腹が空いていたことも合わさって忘れられない味になってしまった。
ところが屋敷に帰っても、食卓に秋刀魚のような下魚は出てこなかった。
ある日のこと、親戚のおよばれでお出掛けになりますと「なにかお好みのお料理はございませんでしょうか。なんなりとお申し付けくださいまし」というご家老の申し出に、すかさず秋刀魚を注文した。
親戚は驚いて、日本橋魚河岸から最上級の秋刀魚をとり寄せた。このように脂が多いものをさしあげて、もしもお体に触っては一大事と、十分に蒸したうえ、小骨を丁寧に抜いて、だしがらの様になった秋刀魚を出した。
「なに、これが秋刀魚と申すか。まちがいではないのか?たしか、もっと黒く焦げておったはずじゃが・・・」
脂が抜けてぱさぱさの秋刀魚がおいしいはずがありません。
「この秋刀魚、いずれよりとりよせたのじゃ?」
「日本橋魚河岸にござります」
「あっ、それはいかん。秋刀魚は目黒にかぎる」
※参考文献:『古典落語(上)』興津要編 講談社文庫
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