今週フリースペースで紹介したオススメの曲２１は、小椋佳のアルバム「道草」から「くぐりぬけた花水木」と「誰かに背負われて」です。
小椋佳
小椋佳倶楽部オフィシャルサイト（生前葬コンサート情報はこちら）
アルバム「道草」（1976年）はキティレコード設立の記念すべき第1枚目のアルバムで、自身2枚目のオリコン1位を獲得した作品です。
艶めかしいアルバムカバーアートは久下塚青蘭(東郷青蘭)
「パイプのけむり」（大塚徹）所有
小椋佳「くぐりぬけた花水木」
作詞作曲：小椋佳 編曲：星勝
布施明に楽曲提供したセルフカバーで、小椋さんの「花」がモチーフのものでは珍しく明るい歌です。
ちょうど花水木が咲く季節なので、イメージしやすいかと思います。
恋する人に想いを伝えたいが、気恥ずかしさで思うに任せない。
花水木を見ながら何故だか君のことを考えていた。
そんなふうに切り出せばいいのだろうか。
歌詞は歌詞ゲットのサイトを参照して下さい。
くぐりぬけた花水木の歌詞はここをクリックして下さい。
一部を抜粋すると；
その花の道を来る人の
明るい顔の不思議さに
くぐりぬけてみる花水木
どことあてのない旅先で
そぞろ歩きの空と道
囲みつくした花水木
何故か君のことを
何故か君のことを 考えてます
くぐりぬけた花水木のユーチューブのサイト・スマホアプリで見る
小椋佳「誰かに背負われて」
作詞：塚原将 作曲：小椋佳 編曲：小野崎孝輔
コーラス：シンガーズ・スリー（伊集加代、団洋子、尾形道子）
この歌も聴いた当時は全くピントこない歌詞でしたが（高校生にリアルに感じる筈も無いのですが・・）４０を過ぎるとヒシヒシと想いが伝わって来ます。
「元気ないね・・・大丈夫？」と聞かれても
「全然平気。大丈夫！」と心にも無い嘘をついてしまう。
「心配なんだから、いつでも相談してよ！」と言われても
「迷惑かけるし、なんとかなるから大丈夫！」と
用意された台詞を口にする。
本当は迷惑をかけたくないのではなく、弱い本当の自分をさらすのが怖いだけなのだ。
自尊心や虚栄心でやっと平静を保っている自分が本性を表すことで崩れてしまいそうで嫌なのだ。泣いてしまいそうで嫌なのだ。
いっそ子供の時のように全てを預けることができたら
誰かに背負われて もう一度眠りたい
スヤスヤ寝息たてて もう一度眠りたい
ぼくを背負う人は とても大きな人だろう
ぼくが本当の赤ン坊にみえるために
誰かに背負われて もう一度夢見たい
悲しい想い忘れ もう一度夢見たい
ぼくを背負う人は 永く生きた人だろう
ぼくのため息が泣き声にひびくように
収録されているアルバム「道草」
- 道草(紙)/ユニバーサル インターナショナル
- ￥2,057
- Amazon.co.jp
コーラスのシンガーズ・スリー伊集加代は「スキャットの女王」と呼ばれ、このアルバムに幻想的なイメージを与えています。
「アルプスの少女ハイジ」のテーマ曲の歌唱、「ルパン三世」「銀河鉄道999」のコーラス、１１PMのオープニング曲、ネスカフェ・ゴールドブレンド 「めざめ」 - 俗に「ダバダ～」と呼ばれるスキャットで有名。
伊集さんファンにもこのアルバムはオススメです！
