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えのきだけ通信
第73号 2012/08/27
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先を目指す人間には新しい地平線がある
(イギリスの作家 スティーブンソン)
＊ ＊ ＊ ＊
おはようございます。またまた新たなる一週間の始まりです。
先週は、夏の高校野球決勝戦があり、史上初めて春夏同じカードということもあり、手に汗握る熱い戦いが繰り広げられました。春夏連続優勝の大阪桐蔭も三期連続準優勝の光星学院も攻守ともにまとまっていて素晴らしいチームでした。
また、大会を通して高校球児の最後まであきらめない姿に大変感動させられましたね。
さて今日の話題は、関連して聖教新聞コラムからです。
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熱戦を繰り広げた夏の甲子園。炎天下、白球を追い続ける球児の姿は、勝っても負けても、見る者に感動を与える
１９７５年のセンバツの準々決勝に挑んだ、ある壮年部員が語ってくれた。沖縄・豊見城高校の一塁手であった。対戦相手は、優勝候補の東海大相模高校。最終回、あとアウト一つまで追い込んだところで、連打されて同点。ピンチが続く。次打者の打球は一塁後方への小フライに。彼は追いかけてダイビングキャッチ。一度はグラブに入った。しかし、地に倒れた瞬間、ボールがこぼれた。サヨナラ負けであった
悔しさのあまり、彼は自身を責めた。その時、「後ろを振り向くな」と、野球を教えてくれた恩師が言葉をかけてくれた。壮年の心には恩師の言葉が今も生き続け、人生の支えとなっている
「人が大きく成長するためには、消化力が欠かせない」。スポーツジャーナリストの二宮清純氏は、著書『対論・勝利学』（第三文明社刊）で指摘する。消化力とは、失敗などから学び、血肉にする力という
青春時代は悩みの連続。悩みや失敗、後悔があるのは当たり前。大事なことは、それらに負けないこと。悩みながら前へ前へと進むなかに、勝利のドラマは生まれ、人生の土台が築かれる。（碧）
（8月25日付け聖教新聞コラム「名字の言」より転載）
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ロンドン五輪のレスリングで三連覇を果たした吉田沙保里選手は、直前のワールドカップで若い新鋭の選手に敗れました。それも吉田選手の得意とする高速タックルを返されての完璧な負けで、完全に研究されていることを悟ったのです。
負けた時は本当にショックだったそうなのですが、その時から返されないタックル技の練習に磨きをかけ、さらにタックルだけに頼らない戦い方も練習しました。
でもオリンピックの試合の直前まで、ひょっとしたら金は取れないかもしれないという不安に襲われていたのだそうです。
しかし、始まってみれば練習の成果が見事に生かされ、負けた選手にも準決勝でリベンジ、終わってみれば全ての試合で相手に1ポイントも取られないという完璧な試合運びで三連覇を成し遂げました。
試合を見ているだけでは、何の問題もなく簡単に金メダルが取れたように感じたのですが、その裏には、たった一度の負けを喫したことによる本当に苦闘の日々があったわけです。
逆に負けを喫したからこそ、さらに進化し強くなることができたともいえます。あの時負けていなければ、五輪本番で負けていたかもしれないとも言っています。
スポーツであれ、仕事であれ、人生に失敗はつきものです。つまずいたり挫折したりすることもあるでしょう。
しかし、そこであきらめてしまったり、全てを投げ出していては、人生の勝利はありません。負けても前へ、失敗しても挫折してもまた立ち上がる、その苦闘の連続で最後の勝利をつかむことができるわけですね。
オリンピックの行われたロンドンでは明後日29日からパラリンピックが開催されます。障害を克服され勝利に向かって戦われる選手の皆さんにエールを送りましょう。きっと感動のドラマが待っているはずです。
それでは、今週も元気に頑張ってまいりましょう。
……… 仕 事 ………
就職すれば、まったく不得意な仕事をしなければならないこともある。いやな上司や先輩がいて、人間関係に悩み抜くこともあるかもしれない。しかし、仕事とは挑戦である。そう決めて、職場の勝利者をめざして仕事に取り組むとき、職場は、自分を鍛え、磨いてくれる、人間修行の場となる。
（池田大作名言１００選より）
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先週は、夏の高校野球決勝戦があり、史上初めて春夏同じカードということもあり、手に汗握る熱い戦いが繰り広げられました。春夏連続優勝の大阪桐蔭も三期連続準優勝の光星学院も攻守ともにまとまっていて素晴らしいチームでした。
また、大会を通して高校球児の最後まであきらめない姿に大変感動させられましたね。
さて今日の話題は、関連して聖教新聞コラムからです。
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熱戦を繰り広げた夏の甲子園。炎天下、白球を追い続ける球児の姿は、勝っても負けても、見る者に感動を与える
１９７５年のセンバツの準々決勝に挑んだ、ある壮年部員が語ってくれた。沖縄・豊見城高校の一塁手であった。対戦相手は、優勝候補の東海大相模高校。最終回、あとアウト一つまで追い込んだところで、連打されて同点。ピンチが続く。次打者の打球は一塁後方への小フライに。彼は追いかけてダイビングキャッチ。一度はグラブに入った。しかし、地に倒れた瞬間、ボールがこぼれた。サヨナラ負けであった
悔しさのあまり、彼は自身を責めた。その時、「後ろを振り向くな」と、野球を教えてくれた恩師が言葉をかけてくれた。壮年の心には恩師の言葉が今も生き続け、人生の支えとなっている
「人が大きく成長するためには、消化力が欠かせない」。スポーツジャーナリストの二宮清純氏は、著書『対論・勝利学』（第三文明社刊）で指摘する。消化力とは、失敗などから学び、血肉にする力という
青春時代は悩みの連続。悩みや失敗、後悔があるのは当たり前。大事なことは、それらに負けないこと。悩みながら前へ前へと進むなかに、勝利のドラマは生まれ、人生の土台が築かれる。（碧）
（8月25日付け聖教新聞コラム「名字の言」より転載）
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ロンドン五輪のレスリングで三連覇を果たした吉田沙保里選手は、直前のワールドカップで若い新鋭の選手に敗れました。それも吉田選手の得意とする高速タックルを返されての完璧な負けで、完全に研究されていることを悟ったのです。
負けた時は本当にショックだったそうなのですが、その時から返されないタックル技の練習に磨きをかけ、さらにタックルだけに頼らない戦い方も練習しました。
でもオリンピックの試合の直前まで、ひょっとしたら金は取れないかもしれないという不安に襲われていたのだそうです。
しかし、始まってみれば練習の成果が見事に生かされ、負けた選手にも準決勝でリベンジ、終わってみれば全ての試合で相手に1ポイントも取られないという完璧な試合運びで三連覇を成し遂げました。
試合を見ているだけでは、何の問題もなく簡単に金メダルが取れたように感じたのですが、その裏には、たった一度の負けを喫したことによる本当に苦闘の日々があったわけです。
逆に負けを喫したからこそ、さらに進化し強くなることができたともいえます。あの時負けていなければ、五輪本番で負けていたかもしれないとも言っています。
スポーツであれ、仕事であれ、人生に失敗はつきものです。つまずいたり挫折したりすることもあるでしょう。
しかし、そこであきらめてしまったり、全てを投げ出していては、人生の勝利はありません。負けても前へ、失敗しても挫折してもまた立ち上がる、その苦闘の連続で最後の勝利をつかむことができるわけですね。
オリンピックの行われたロンドンでは明後日29日からパラリンピックが開催されます。障害を克服され勝利に向かって戦われる選手の皆さんにエールを送りましょう。きっと感動のドラマが待っているはずです。
それでは、今週も元気に頑張ってまいりましょう。
……… 仕 事 ………
就職すれば、まったく不得意な仕事をしなければならないこともある。いやな上司や先輩がいて、人間関係に悩み抜くこともあるかもしれない。しかし、仕事とは挑戦である。そう決めて、職場の勝利者をめざして仕事に取り組むとき、職場は、自分を鍛え、磨いてくれる、人間修行の場となる。
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