「出生前からの母子コミュニケーションの脳科学」と題して、篠原一之先生のお話を聞いてきました。
分かったことは、
○お腹の中は、0~30ルクス(夜寝るときの薄暗い感じ)
○妊娠7ヶ月には、味覚も嗅覚も大人並みである。
お母さんの食べたものの味・臭いと、同じものを感じている。
(母親が食べた食事・お酒・タバコが羊水に運ばれて、それが赤ちゃんの食文化になる。)
だから、出産前3ヶ月間の食事が、特に大事。
○生後1時間以内の赤ちゃんは、母親の身体をよじ登り、乳首に吸い付く。それ以降はできなくなる。(母乳中に含まれるフェロモンのせいと言われている。)
○産後初めての授乳がもたらす、母親の生理的変化:
オキシトシンの影響で、母親の脳は、女性脳から母親脳に変わる。
そのためお母さんは、毎日できるだけ長く赤ちゃんのそばにいようとする。
○乳児は、相手と目が合っていないと、その人の表情を区別できない。
目が合って初めて、相手の気持ちが分かるので、目を見つめてコミュニケーションすることが大事。
○赤ちゃんへの話しかけ方のポイント:
マザリーズ(母親語・育児語):高い調子の声・抑揚が誇張されてゆっくりな話し方。
○自分のお母さんの母乳の匂い成分には、痛み・ストレス軽減作用あり。(人工乳や他のお母さんの母乳では、痛み・ストレス軽減作用は無かった。)
○生後すぐの赤ちゃんは、羊水の匂いが一番好きだが、生後4日目には、羊水より母乳の匂いの方が好きになる→赤ちゃんはお母さん自身の匂いが大好きなので、香料が入った洗剤や柔軟剤はやめた方がいい。
知っているような内容もありましたが、データを示して頂き、より理解できました。モモでもこのお話から、お産の時や妊娠中の指導の内容に活かして行けそうです。