9月になって、ようやくこのタイトルでブログを書き始めましたが、実は今年の2月から、月一回、京都での結髪修行を始めておりました。

縁-enishi-を始めた頃から、日本髪にはとても興味があり、いつか勉強してみたいと思っていました。

しかし、鬢付け油(びんつけあぶら)を使った本式の日本髪はずいぶん敷居が高いものと感じていたので、鬢付け油を使わず、ワックスやスプレーで作る『新日本髪』というスタイルを独学で勉強し、数多くの花嫁さんの髪を結わせて頂いてきました。
たとえばこんな感じです。



ちなみに鬢付け油と言ってもなじみが無いかもしれませんが、お相撲さんが髪をちょんまげにするときに付けているあの油です。
新日本髪の良い所は鬢付け油を使わないために、お色直しなどのクイックスタイルチェンジも可能な
こと、技術的にも鬢付け油の日本髪に比べ難易度はそこまで高くないので、結い上げにかかる時間も短めです。 

ですが、本来花嫁の正式な結髪とされる『文金高島田』は新日本髪では綺麗に結うことが難しいのです。
角隠しも綿ぼうしも、本来この『文金高島田』を結った髪にバランスよく配置されるものなので、上の写真のような『丸髷』の新日本髪では角隠しの配置のバランスは理想の形にはならないのです。

「やっぱり、本物を知らなきゃ。」

いつか、本式の日本髪を勉強したいと思って8年。ようやくその時が来たと感じ京都へ行く決心をしました。

習い事というのは、どういう先生に師事するかがとても重要だと思います。

そういう意味で花田恵一先生に師事出来たことはミラクルです!!

先生の結髪への想い、美しいものへの想い、作品を見れば言葉なくてもその想いは感じますし、
その美しさにただただ感動します。

そんな美しい髪が結えるように私も精進したいと思います。





さてさて、2月に勉強を開始してからすでにもう9月。

なぜに今までブログにこのことを書かなかったかというと…

新しく始めたこの勉強があまりにも難しく、新日本髪ではわりと自信を持っていたのに、鬢付け油の日本髪はヘタ過ぎて、写真なんて全然ブログにアップ出来るレベルじゃなかったのです…。


でも、ようやくすこーしずつ、形になってきました。


これは一番始めに習った『割れしのぶ』という髪型。
舞子さんが一番初めに結う髪だそうです。
ここまで結えるようになるまで4ヶ月かかっちゃいました!!(これでもまだまだなんですけどね…)








長くなるので、今日はここまで。

次回はいよいよ『文金高島田』編です。




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