日経新聞12月5日(日)朝刊:「路地の奥の家」(リービ英雄)
リービ英雄さんは米国生まれの作家。
日本に住み、日本語で小説を書く。
万葉集の英訳で全米図書賞。
以前、安部公房さんの脚本を英訳。
その中の一節。
象が・・・
英語に翻訳するには単数か複数かを決めなければならない。
安部先生、この象は一頭ですか、二頭ですか、それとも群れですか。
安部公房いわく……
わからない。
われわれ日本人にはそんな区別はない。
だからリービ君は自分で決めなさい。
帰りの電車から見える新宿の光。
あれだけおびただしいのに……
「a」も「the」もなく、「s」もつかなく、ただ「光」なのだ。
-以上、日経新聞から抜粋-
言葉は文化そのものといわれます。
そして、「コミュニケーションの道具」とも。
コミュニケーションとは……
同じ考えを持つことを強要する作業ではありません。
違う考えを持つことを確認する作業です。
日本語と英語の違いはおもしろいですね。
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