悪魔のことば | ハーバード流☆英語でニュースを読む!

ハーバード流☆英語でニュースを読む!

CNNやBBCのビジネス関連記事から、ビジネスパーソンの英語習得に役立つ表現を紹介します。

日曜日の日経新聞に外山滋比古さんのエッセイが載っていました。 EnglishHarvardをフォローしましょう

日経新聞・10月31日(日)・朝刊:外山滋比古「日本語の散歩道」

西洋人から見た日本語。

悪魔のことばである。

つまり、理解できない。

大きな理由が2つ。

まず、一人称の代名詞が多過ぎ。

私、ぼく、おれ、われ、自分……

次に、主語が見当たらない。

山路を登りながら、こう考えた…

漱石の『草枕』は、のっけからこの調子だ。

誰が?

日本語の特長。

キリシタン宣教師の時代から悩みの種だったらしい。

(以上、日経新聞の内容の抜粋と説明)
--------------------------------
【ハーバード流】英語でニュースを読む!-DVC00776.jpg

主語がないのはおそらく、日本語の最大の特長。

英語を日本語に翻訳する。

自然な日本語にしようと思えば思うほど、主語がなくなる。

正確を期すために主語を入れると「翻訳調」の「直訳」になる。

言語と言語の違いに気づくセンスはとても大事。

違うと気づけば、理解するための方法を考えることになる。

コミュニケーションの目的は「同じ考え」を持つことではない。

コミュニケーションの目的は「違う考え」を持つことを確認し合うこと。

なぜこの人はこういうことを言うのだろう。

なぜこの国はこういうことをするのだろう。

グローバル時代には異なる文化が衝突(clash)する。

お互いの目に悪魔が映ることもある。

言語教育の果たす役割は大きい。


EnglishHarvardをフォローしましょう
文明の衝突と21世紀の日本 (集英社新書)/サミュエル・ハンチントン
¥693
Amazon.co.jp
The Clash of Civilizations: And the Remaking of World Order/Samuel P. Huntington
¥1,360
Amazon.co.jp
草枕 (岩波文庫)/夏目 漱石
¥483
Amazon.co.jp