can you, could you, may you, will you, would you | 東大家庭教師の英語助動詞講座:吉永賢一のブログ
『英トレ』の中でも、can you と may youの使い分けを書いたつもりだったのですが、今、パラパラと見てみたら、見つかりませんでした。

※英トレ=拙著『東大家庭教師の必ず結果が出る英語トレーニング』(学研)の略称 Amazon.co.jp


実は、英トレの解説は、編集者さんから、

「むずかしすぎる(゚◇゚メ)」

とクレームが来て、何度も何度も何度も・・・書き直したものなんです。


それで、項目数もかなり減っているため、最終バージョンに残っているかどうか、よく覚えていないです。


書き直しの日々、予定よりも大幅に時間がかかることになり、その他の予定の進行が変わってでも、それでも仕上げたのが『英トレ』です。

多くの著者さんがそうだと思うのですが、書籍というのは、精魂こめて作る場合が多いと思います。

ぼくだけでなく、編集者さんも、その他の関係者さんも、多くの手間をかけて、心をかけてできあがっていると思います。

そういうわけですので、内容に革新性があるだけに、理解されにくかったり、売れにくかったりするのもいつもの通りですが、良い本ですので、ぜひ、購入して活用していただけたらと思います。(使い方は、書籍に書いてあります。)

編集者さんの“愛の鞭”(tough love)のおかげで、読者さんにとって、わかりやすい本になっているのを願うばかりです。


ということで。


もしかしたら、英トレと重複するかもしれませんが、また書きたいと思います。


まず、can you とか can I とか言うときは、お願いですよね。


何か相手にやって欲しいとき。

Can you ... ?

May you ...?

Will you ...?

なんて聞いたり、仮定法で過去形にして、

Could you ... ?

Might you ... ?

Would you ...?

なんて、聞いたりします。


それで、こんなとき迷うのが、

「どの助動詞を使えばいいの?」

ということ。


読んだり聞いたりするときは、ニュアンスがわからなくても、まあ、なんとかなるわけですが、話すときには、結構迷いますよね?

そこで、細かいニュアンスを押さえておくことで、かえってカンタンになるのが、このあたりのお話です。

ここから書くことは、「ニュアンス」ですので、ネイティブによっては、違うことを言います。

あくまでも、ぼく(吉永賢一)が、現時点で感じているニュアンスです。


まず、canというのは、自分で許すこと。「できる」と思っていること。

Mayっていうのは、権力者から許されている感じです。



これは、自分が「やっていいですか?」と相手に聞く場合の方がわかりやすいかもしれません。

Can I ... ? って聞くときは、相手の人の判断で、やっていいかどうかを聞く感じです。

でも、そもそも相手の人の判断を仰ぐ必要がないときには、単に I'm gonna ... と、自分がこれからやることを伝えれば良いだけです。

May I ... ? って聞くときは、相手の人の判断というよりも、その場が、許される場なのかどうか。

相手の人に許す許さないの決定権があるというよりは、その場として、どうなっているかという感じです。

もちろん、その場で許されるかどうかを決めることができる決定権者に聞く場合は、相手の判断を聞くことにもなります。


Can you ...? は、相手の判断として、やることが可能かどうかを聞く感じ。

May you ...? は、今この場において、相手がやることが許されているかどうかという感じ。


それで、would you...?で質問して依頼すると、仮定法だから丁寧ということが言われたりするわけですが、would you ... ? というのは、Yes, I would.という応答を期待している問いになるわけです。

Will というのは、意志を表しますから、相手が「やりたい」という意志を持っていることを前提としたような聞き方になります。

参考表現: I'd like to ← wouldが入っています

ですから、would you...?は、「...やりたいですよね?」という意味にも取られかねません。(もちろん、イントネーションによります。)


ですから、相手に依頼する場合には、Could you ... ? が無難かと。


ということで、あなたの使い分けの助けになれば、うれしいです。



コメント欄などからいただいたご質問に、ノビー先生との対談音声でお答えしました~!!

テキスト(PDFファイル、3ページ)

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●おすすめの音声の聴き方

Step1:出てきた表現を、メモしながら音声を聴いてみましょう。

Step2:そのメモを、1週間くらい、何度も繰り返し見るようにしてください。覚えます。



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