新しい仕事観と仲間の存在(前編)
みなさんの仕事のモチベーションは何ですか?
お金、自己実現や成長、家族の幸せ、
単純に好きだから。いろいろあると思います。
1つに決めるのは難しい。
自分の場合はちょっと違いました。
正直にいうと過去の恐怖です。
「もうあんな思いはしたくない」という怖さが、
仕事へのモチベーションを生んできました。
仕事への依存心と言い換えてもよいのかもしれません。
高校3年の夏、野球選手だった私は
甲子園大会の県予選でコロリと負けました。
前評判はそこそこ高く、
「台風の目になるかも」なんていわれていたチームだったのに。
キャッチャーのパスボールで先取点を取られたり、
追撃時のバッターがチャンスで凡フライなんか打っていては
勝てるわけがありません。
そう、私のことです。
負けたあとの悔しさは痛烈に覚えています。
忘れたくて忘れたくて仕方がないのに、
最近までは夢に出てくるほど。
負けたことだけが悔しいのではありません。
「自分は全力を出し切ったと自信をもっていえるか?」
「自分は持てる力を100%発揮したといえるか?」
「目標達成のために自分は最大限の努力をしたか?」
すべての答えは、どう考えてもNOでした。
それがわかったときの喪失感。
何をやってきたんだ、俺は…
自分がほとほと嫌になりました。
あんな思いは、もう絶対にしたくない。
何かをやるとしたら徹底的にやろう。
とことん自分を追い詰めてやろう。
そのうえでの結果なら、
もう少し楽に受け入れられるはずだ。
これが、仕事に対する私のモチベーションの源泉でした。
これまで何とかやってこれたのも、
過去の恐怖と戦うことで生まれる
訳のわからない力のおかげだったと思います。
でも、ですね。
最近は変わってきているのです。
仕事のキャリアを積んで20年以上、
ようやく新しい仕事の価値=仕事観みたいなものを
見つけたような気がします。
遅いよななぁ。
でも、見つかっただけでも幸せかもなぁ。
長くなるので、以下は次回に。
今日は仕事に戻ります。