上野不忍池早朝観蓮会2014  | 園芸文化協会 News & Blog

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1週間以上前のことです。スミマセン汗


昨年に続き、今年も7月22日に上野不忍池にて観蓮会(かんれんかい)を開催いたしました。

蓮は花、葉、根、タネ、花托・・・すべてが造形的に美しいうえに有用。

神秘的で魅力的な植物ですよね。

蓮を余すところなく、観て、学んで、楽しむのがこの「観蓮会」です。


まずは見学。

「不忍池」といっても、ここは上野動物園内です。

特別に入園させていただきました。



■動物たちはお休み中






以前は「不忍池斑蓮」という白い蓮もあり、

紅白の蓮が池を彩っていたそうですが、

今は赤(ピンク)のみです。


「観る」の次は「学ぶ」

不忍池の真ん中、寛永寺弁天堂の書院が会場です。

(これも特別)


寛永寺のご長﨟、浦井正明先生に

「ほとけさまと蓮」についてご講話いただきました。



■左側の窓からも蓮が観れます


続いて小笠原左衛門尉亮軒先生による講演です。




■掛け軸左にある立華(りっか)にもご注目


立華は小笠原先生が前日に生けられました。

泥の中でも咲く蓮、陸に上がるととたんに弱くなりますね。

水揚げが難しいため、残念ながら少ししおれてしまっています。


最後は蓮の葉を盃に見立ててお酒をいただく「象華杯(ぞうびはい)」


まずは麗しい着物女性のデモンストレーション


DSC_1704.JPG
■蓮葉に数か所穴を開け、茎から吸っていただきます


それを写す皆様がた。まるで記者会見



■今日一番の盛り上がり


そして、みなさんにもお楽しみいただきました。




■当会の保坂会長も


上野不忍池における観蓮会は、

昭和40年代に途絶えてしまいました。

それを半世紀ぶりに復活させたのが昨年のこと。

そして今年も開催しました。


上野不忍池の、そして、園芸文化協会の夏の風物詩として、

来年、さ来年・・・幾久しく続けていきたいと思います。