心の縁側/人気ブログランキングへ←クリックをお願いします。

癒しやヒーリングがブームです。
 癒しボイス、癒しキャンドル、癒しカラー。どこに行っても「観た人、聞いた人がほっとするように」工夫された癒しグッズであふれています。癒しグッズで一時的に温もりや和らぎを感じて、ほっとすることはあります。でも、大きな意味での癒しは目先のことだけではやはり得られません。

 癒しの究極の目的は、「安心」でしょう。「安心」とは心安らかで定まっている状態です。どんな宗教を持つ人でも、それこそたどり着きたい場所でしょう。

 少子化時代で、大学も全入時代のはずなの?なんで、学歴偏重社会が続いているの?親は子供の教育ローンに四苦八苦している…。どうにか大学に合格したら、今度は就職の心配で頭を悩ませる…。何とか仕事にありついたけど、生涯雇用の時代ではなくなってしまった……。リストラ、派遣切り、一体この不安が解消されるような時代がやってくるの?
 あれもこれもと、不安になるのも無理からぬこと。

 多くの人が漠とした不安を抱える今、私たちはどのようにして「安心」を得たらいいのでしょうか。

 実は古くから、さまざまな仏道の祖がその道を説いてきました。
 一般的な意味での安心(あんしん)、すなわち、心配が何もなく安らかな境地は、仏教では「安心(あんじん)」と呼ばれ、信仰により心が定まっていることを示しています。
 不安でおぼつかない乱世の世に、蓮如聖人は「安心」と呼ぶ念仏の信を説いて歩かれました。阿弥陀如来の本願により、必ず極楽浄土に往生できると信じ、不動の境地になった心の状態こそが「安心(あんじん)」なのです。
 人生を貫く、生きる支えとなる本当の「安心(あんじん)」を得るために、これからも人は仏道に教えを求めることでしょう。
 右手が仏様。左手が自分。ゆっくり手を合わせて、出あってみてください。目を閉じてみてください。それが仏道を聞くことの、始まりなのですよ。



メールマガジン『和讃点描』の詳細はこちらです→ http://www.mag2.com/m/0000125708.html