二足の草鞋 -11ページ目

孤独な道標 【第十四章】~煩悶③~

【第十四章】
≪煩悶③≫

朝から不安定な空模様だった。遠くの空は黒く今にも雷雲が発達し、こっちへ向かってきそうな勢いで風も強くなり始めていた。

その日は、昼から営業の人がすべて出て行ってしまい、夕方まで会社で一人だった。

雲行きはどんどん悪くなり、雷の音がゴロゴロと聞こえ始め、ポツポツと雨が降り始めたとき淳介が会社へサンプルを持ってやってきた。

「Eさんいる?」

「何言ってるの?いないの知っててきたんでしょ?」もう淳介の考えは見え見えだった。

「はは。わかってたんだ。」

「サンプルでしょ?Eさんから預かって置くよう聞いてる。預かるから・・・はい、じゃあすぐ帰ってね。」私は、書類をまとめ、本社に送る資料を段ボール箱に詰めながら言った。

「そう固いこというなよ。何か手伝おうか?」と、私の傍へ寄ってきた。

ピカッ!ドッシャーン!!そのとき、大きな音を立てて雷が近くへ落ちた。私はびっくりして思わず「きゃあー!」と声をあげ耳を塞ぎながら淳介の胸元に飛び込んでしまった。

「ご、ごめん・・・。」私は、すぐ淳介の傍を離れた。

しばらく沈黙の中、私はガムテープや紐を使いながら黙々と梱包作業を続けていた。私の後ろで立つ淳介の視線がなんだか異様に怖く思えた。

その瞬間、私は背後から強く、いや乱暴に抱き締められそのテーブルの上に押し倒された。近くにあったガムテープで素早く手を固定され衣服を剥ぎ取られ強く、乱暴に愛撫され犯された。

「いやあ~!!やめて!!!」何度も何度も叫んだ。
でも、私の叫ぶ声は雷と大雨の音で全く淳介には聞こえていなかった。固定された手を何度も振りかざし淳介の胸にぶつけた。でも、そのたびに淳介は腰を強く降り続けた。

私は泣きながら訴えるが、淳介はまるで気が狂ったような形相で犯し続けた。

「叫べよ!泣けよ!久しぶりの俺の肉棒だろ、もっと感じろよ!楽しめよ!」そう言いながら、淳介は携帯のカメラで写真を撮った。

「やめて・・・おねがい・・・痛い!!!」私の奥深く中で強く振られるその腰の動きに痛みを感じるくらいだった。
ピカッ!!!ドッシャーン!!!と再び近くに雷が落ちたと同時に淳介の振る腰の動きが止まった。私の中でジワッ~と生温かい液体が出された。