経営者時代

部下からのクレームで分かる関係性

現在、サイトリニューアルが進行しています。
今はお願いする立場ですが、以前は請負う立場にありました。当時を振り返ると本当に懐かしいです。

外部の制作会社さんと直で行うケースもあれば、あいだに社内のクリエイティブディレクターさんを挟んで制作会社さんといったケース、全て社内で制作チームチームをアサインするケースと様々でした。

修正が反映されていなくて、しかも同じことが何回かかさなり、挙句の果てにそのままサーバーにアップなんてこともありました。

「てめぇふざけんじゃねぇ！」

怒鳴られた記憶は今でも鮮明に残っています。

同じような記憶は山のようにありますが、特に記憶に残っているもの。
それは自分が管理職の立場で、部下が営業フロントとして請負った制作案件です。

とてつもないトラブルが発生したとか、何か素晴らしい賞をとったとかではありません。
部下から私に対してクレームがあり、気付いたことがあったからです。

なぜ気付いたのか。
それは、ちょうどタイミングを同じくして、以前部下だったAさんからBさん（その時のAさんの上司）についての愚痴を聞かされていたからです。

Aさんは直接Bさんに思っていることを伝えず、私に言ってきていました。

管理職の役割は、経営指標や目標を分かりやすく伝え、達成するために個々人にどこに課題があるかを発見し、施策を講じるだけではないと思います。この例でいえば、クレームや愚痴を直接言える環境をつくることも、またただ聞くだけではなく諌める必要があれば納得するまでとことん付き合うことも、そしてその場で終わらせる（切り替える）こともとても重要です。

ほとんどのケースは管理職が胡坐をかいているケースが多く気付いていません。周囲から気付かされればいいほうで、何か事が起きて気付くことのほうが多いと思います。よくあるのはトラブル発生が発覚の起点になるケースですが、労災に発展するような取り返しのつかない事態もありえると思います。

こういったマイナス面を抑えることもそうですが、そもそも同じ方向に力強く進むために、クレームの一つでも言える環境を、そしてその先に建設的な意見が言い合える関係性を築くことがとても重要に思います。

サイトリニューアルでふとこの出来事を思い出しましたが、あの時に気付かせてもらえて本当によかったと思います。

少し長くなりましたが、お盆明けにWEBサイトをリニューアルをさせていただきます。
ぜひ遊びにいらしてください。お待ちしております。

苦情

・忙し過ぎて帰れない！
・とにかく辛い！
・上司はいつも早く帰ってるくせに！

こういったグチはよくありますね。
件名は苦情じゃなくグチでした（笑）

話の中でグチがでてくれば、

ばっちこい！

とまではいかなくても、もちろん話をきいてみます。

そして話を聞いている中では、
こういう苦情をうむ原因は２つあるようだと考えていまして、
それが期待型と慢性型。

期待型というのは、
「もっと成長させたい」と上司ができる人に仕事やお客さんをどんどん渡した結果、
不満が溜まっているパターンです。

物理的に無理な量を抱え込まされたり、
いつもと違う不慣れな環境やプレッシャーを受けることで仕事のスピードが極端に落ちたり。
期待のかけすぎはいつの間にか上司や周囲への憎悪となって、でも直接言えず話しやすい人に話す。

慢性型というのは、
自分でどうにかするとかしたとかはなくて、
とりあえず不満があれば「そうだねぇ~」と聞いてくれる人に頼ってしまう。

問題なのは、期待型と装った都合型。
管理職としてミスなく、トラブルなく結果を残すため、安心できる人だけに仕事を任せる。
上司はうまく取り繕って期待をかけた体裁を整えても、部下にはバレバレ。

これは、管理職本来の職務である育成と管理職でなければ味わえない仕事の楽しさの２つを放棄しているのだと思います。ノンワーキングリッチを目指しているとしか思えませんが。

あっ。マネジメントがどうこうじゃなかった。

苦情やグチ聞いていくと、辞める辞めないになりますが、
最初に書いたようなことなら辞めないほうがいいと思っています。

ただ、今やっていること（職務）に疑問を感じた時は、
その会社に対しての信頼関係が揺らいでいるときなので、
その時初めて、そこまで踏み込んで考えるべきかなと思っています。

暗い＆楽しくない話で申し訳ありませんでした！