予想通り、今年の秋も出ましたね。冬眠から目覚める生き物のように、毎年熱中症の時期が終わると手のひらを返したような減塩の記事が出てきます。まあ、塩分の取り過ぎに注意は必要ではありますけれども、例年よりは若干トーンダウンな感じもします。

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これは保健所のパンフレットでして、熱中症になった時の注意書きですが、 ③水分と塩分を補給する とあります。まあ、正しくは「熱中症になるの予防」ですが、テレビでも繰り返し水分と塩分の重要性は報道されました。
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夏は加塩して、冬は減塩する!?
何処で線を引くのか? 春と秋はてなマーク
線を引く必要は更々ないビックリマーク

たくさん出たら、出た分を補給するのみ。汗をかく機会が少ない夏以外は敢えて補給は減るだけ。減塩を意識してわざわざ減らす必要は無い。冬でも汗をかく仕事や運動する人に水分と塩分補給が必要なのは変わらない。
心不全と腎不全の方を除く


血液は0.9%の塩水です。この濃度は厳密に自動調節されています。なぜ水分と塩分なのかというと、水分だけでは血液が薄まるからです。困った身体がすることは、尿として捨てる方法を選択します。故に、水だけゴクゴク飲んでも、オシッコが増えるだけです。

理想は0.9%食塩水を飲む事ですが、これを点滴にすると「生理食塩水」と呼びます。他のミネラルも加えて血液に近くした物がリンゲル液という点滴です。塩水は美味しくないので、美味しくしようとして糖分を加えてスポーツドリンクができました(単なる発汗はカロリー消費が少ないので糖分取り過ぎにて止めるべきです)。まあこれらのミネラル、所詮は化学物質集合体ですが、無いよりは遙かにましです。

このブログでも何度となく申してきましたが、化学塩ではなく、天然ので塩分摂取は行って下さい。

新聞記事にもありますが、過剰な塩分摂取は良くないですから、美味しく頂ける適塩を心がけ、温泉などで汗をかいたら少し舐めて水分補給をするのが簡単です。けれども、、、

皆さん。
もっと自分の身体を信頼して下さい。

極端な変化に身体は対応しきれませんので、ある程度の加減は必要ですが、想像を絶するレベルで様々な営みが体内では厳密に行われているのです。その営みを充分に発揮する為には、その環境を身体に与えて下さい。そうしないから不具合が起こるのですから。病気や体調不良があるのであれば、不具合を起こすような生活習慣であると思い、改善を心がけましょう。

現代社会は様々な便利の代償として不健康を獲得しています。PPK(ピンピンころり)を多くの方は望みますが、その努力を怠っていませんか? 受験勉強せずして受験に失敗した人に同情しますか?

蟻とキリギリス。あなたはどっち?