この情報を読まれて、かえって悩みが増えたという方もおられました。
補足になるかわかりませんが、語ります。

検診による早期発見が意味ないと言うことではありません。

見つかってしまったあとが問題となる場合が多いので気をつけましょうということです。多くの医療機関が患者さんの気持ちをくみ取ってくれればまだよいのですが、温存手術に対しては消極的な施設が少なくありませんし、自然治癒に関しての理解は皆無であるというのが実情です。逆に、かなりの確率でひどい目にあうので「気をつけて下さい」ということです。

あと、癌の疑いは捨てきれないとか、将来癌になる可能性が有るという 微妙な状態 ではどうなるかというと、癌になるかも知れないと言う恐怖心を植え付けられた上に、経過観察を言われます。

経過観察・・・

その間、主治医は何もしないでボーッとしている ということです。癌になるのか、ならないのか、時間を空けて次の検査で確認することです。癌にならないようにする方法を医療は呈示できません。癌になるかも知れない恐怖は人々を更なる検査に向かわせます。


ですから、それらを踏まえて検診に望んで下さい。


主治医に対する禁句としては、診断後にいきなり「全てお任せします」と言うことです。あらゆる情報を入手し、疑問を全て解消し、全てを納得した時に「ではあとは全てお任せします」を述べて下さい。でないと後悔する可能性が高くなるからです。医療に於ける後悔とは「こんなはずではなかった」「なんでこんなことに?」と言う状況になることです。すなわち「元の機能を失い生活に支障が出る」という現実に直面することです。手術で摘出したら元には戻りません。受けた放射線はキャンセル出来ません。十分に説明したと思い込んでいる主治医は起こったことに対して「仕方が無いです」を口にするだけですよ と。


考え方を変えましょう。

なるかどうかも分からない病気を恐れるのではなく、やるべき事をキッチリやって病気の発生を許さない生活に注力した方がお得では? ということです。

飛行機に乗れば「落ちるかも」
電車に乗れば「脱線するかも」
車に乗れば「事故に遭うかも」
外を歩けば「車にひかれるかも」
家にいれば「地震で圧死するかも」
親が癌だから「自分も癌になるかも」

そればかりを気にする人生は果たして幸せなのか? です。

飛行機乗ったら運とパイロット次第なので、本や映画で楽しみましょう。電車が脱線してもいいように後ろに乗るのは危機管理ですが、揺れる度に脱線するかもと思う事に意味は無いかと。車は走る凶器であり、乗る時間が長ければ事故に遭う確率も上がるという認識を持って、危機管理を発揮して注意深く運転しましょう。交差点での交通事故で流れ事故車にひかれるという報道があるので、交差点では車道ギリギリに立たないことが危機管理です。ひったくり対策で自転車にネットを張るのは危機管理。家で地震が来ても退路が塞がれないような家具配置や固定をすることが危機管理であり、非常持ち出し袋を準備することも危機管理ですが、実際に地震に遭遇したら結果は神のみぞ知るです。病気にならないような生活を心がけるのが危機管理で、なんか変な病気になったらどうしよう・・・というのは意味が無いでしょう。

危機管理を行う事は大切ではあり、「危機管理」と「無用な心配」は違います。親が癌なのであれば、癌になりやすい可能性が有るのであれば、尚更、癌にならない生活を心がける事が出来るのでは無いでしょうか。


「健康に生きる」という自分の生き方に自信が無いと周囲の情報に翻弄され、波間に漂う流木となってしまいます。経済的理由や、実現の是非を危機管理意識をもって検討し、今の自分に出来る事はここまでだし、これでいいのだ と思う事が大切です。

それが「」だと思います。

人のやる事に完璧はありませんので、問題が起こったら更なる対処は必要でしょうから、その都度の軌道修正をおこなえばよかろうと。

人は弱い生き物です。誰しも、何らかの欠落帳を持っています。私も「まあ、これくらいはいいか」と思う事もしばしばあります。本当にひどい目に合わないと、心の底から危機管理はそうそうできない生き物だと思っています。ひどい目に合う前に対処することが健康に対する危機管理かと。


健康に対して危機管理をせずに病気になった方は、受験勉強を必死にしないで受験に失敗した方、練習も必死にしないで予選敗退する方ということだと言えます。死ぬほど勉強しても受験に失敗する人はいますし、全力で練習しても予選敗退する人もいます。

どのような生き方をするかはご自身が決めることです。納得のいく生き方をすることが大切だと思います。結果はそれなりに付いてきます。

今一度、ご検討下さい。

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