一般的に、癌(ガン)という病気は不治の病です。

なぜ、そうなのかを考えたことがありますか?

それは、現在の医学の常識だからです。我々(医師)は、癌は治らないという教育を受けます。癌の評価方法も、5年生存率、奏効率、有効率と、「」という表現は存在しません。我々は、治らないという前提で治療行為を行っているのです。
(治せませんから治療とは言えないので行為という文字を付けます)

*癌を何とか使用と日夜研究に励んでおられる学者さん達もおられますので、それで安全に治すことが出来る日が来るのは悪い事ではありませんので、頑張って頂きたいと思います。ただ、今は、まだ、存在しません。

それに輪を掛けまして、メディアに「不治の病」「闘病」「末期癌」「余命宣告」「○○氏、癌で死去」等という言葉が飛び交い、死へのイメージが定着していきます。

更に、癌で亡くなられた方は大変なご苦労をされ、そのご家族や友人知人も大いに心を痛めてはおられるのですが、癌の闘病を美化する風潮もあります。闘病記やドラマ化、映画化も後を絶ちません。癌で死ぬとしても、ドラマチックに死にたいという願望さえ生まれてしまうのでは? と危惧しています。


と、言う訳で、癌は死の病という認識が、常識となって世にはびこっています。



では、


頭の中を真っ白にして考えてみて欲しいので、上記の事は全て忘れて下さい。

Q: 癌細胞に対して、最も身体の中で大切な機能は何ですか?
A: 免疫能力ですね。

強引ですが、直接的には白血球の中の、リンパ球の中の、NK細胞(Natural Killer Cell)とKT細胞(Killer-T Cell)と言えます。

AIDS(エイズ)という病気をご存じでしょうか。後天性免疫不全症です。ウイルスが免疫担当細胞に入り込み、免疫を働かなくさせるのです。例えて言うと、警察官がみんな汚職警官となりあらゆる犯罪を見過ごす様な状態です。このAIDSは、カリニ肺炎や癌との戦いに終始すると行っても過言ではありません。大雑把ですが、白血球の中の好中球が細菌と戦い、リンパ球が癌と闘うという構図になります。

ですから、癌になったと言うことは、この免疫の能力が落ちてしまい、癌細胞の増殖を許してしまったという状況です。

ということは、免疫の能力を上げることが可能となれば、癌の増殖を阻止する事は可能となり、死の病ではなくなります。簡単ではありませんが、単純ですね。

世の中には、その様な事柄がたくさんありまして、ひとくくりにして代替医療(だいたいいりょう)と呼ばれてしまっています。中医学も、アーユルベーダも、EMも、鍼灸も、気功も、アロマも、ヒーリングも、温熱も、アガリクスも、プロポリスも、何でもかんでもです。

「私は○○で癌が治った!」という人が居たり、癌から生還した喜びをブログへ投稿していたり、雑誌の記事になったりしておりますが、実はそれは当たり前の事なのです。

いいですか、基本的な概念としてですね、 癌(ガン)は治って当たり前 なのです。

同時に、癌にならなくて当たり前です。

免疫能力が癌の発育を上回ればいいだけのことです。なぜか、この「当たり前」を現代医学の世界へ持って行くと、「奇跡」と言われます。100年に1人癌が治ったと言うなら奇跡でも構いませんが、私の周りでもゾロゾロいるので、奇跡ではなく「当然」であるという実感を持っています。

あと、そのような代替医療を「非科学的」と医療従事者はバカにします。

はい。

非科学的で結構です。 治るのであれば。

だって、医学は癌を治せませんからね。

まあ、必要最小限度として利用することは間違いではありません。免疫細胞が食べきれないほどの大きな癌の塊になったなら、瞬時に手術で身体から消えて無くなることは悪くはないと思っています。
ただし、残すべき臓器は残し、無用なリンパ節郭清はせず、日常生活に不自由しない安全で確実な手術に限ります。胃癌だからと胃全摘はいけません。1/3でも1/4でも残すか、胃の再建術を検討すべきかと。あと、術後2週間で退院できないような手術は受けるべきではないと、私は言います。


お話しが逸れました。 戻ります。


私が思いますに、その非科学的な方法は問いません。自分が信じる道を歩めばいいだけです。その判断基準は「好き」「気持ちよい」「良い感じ」でいいと思っています。いくら素晴らしい方法があっても、辛かったり、我慢を強いられたり、片道に3時間も掛けて疲れたりしてはいけないな と思います。

代替医療の中身をザックリ考えますと、経絡系で気の流れを整えて身体の機能を正常と言える状態へ近づけ、 健康食品で抗酸化物を摂り活性酸素を除去し(EMは一応この中)、 ヒーリング系で精神と自律神経の安定を図って、代謝が上向きになれば自動的に免疫能力と修復能力は上向きになるのです。この基本となる3系統からお好みに応じて個別の方法を選べば良いと思います。決まりはありません。自由です。ザックリ過ぎてごめんなさい。

あ、 あと、 癌で殷々鬱々(いんいんうつうつ)としてしまいがちですが、日々の生活の中で「楽しむ」ことを見つけてする事が大切です。落ち込み続けると免疫能力は半減してしまいます。笑い続けると2割増しになる事も解っています。どちらがお得かは、明かですね音譜

級友と馬鹿話をして笑い転げるでも構いませんし、綺麗な青空や森林浴で癒されるのもいいですし、道端の綺麗なお花に感動してもいいですし、スーパー銭湯でリラックスしても、好きな音楽を聴きまくるでもいいでしょう。難しいことは何もありません。

いつも元気溌剌な免疫細胞を作り続け、壊れた部分をサッサと修理する為にも、古い細胞が去り、新しい細胞が分裂する新陳代謝を進めるためには、その身体の材料となる「」を良くしなければなりません。食べる事は身体にとっては「仕入れ」です。必要のない農薬や添加物、化学物質(薬剤を含む)を取りいれている場合ではありません。その余計なものが体内に入れば、余計な処理を余儀なくされ、本業が疎かになると思って下さい。

これについて書きますときりがないので、申し訳ありませんが、私の思う良い生活については、著書の「健康自立力」にございますので参考にして頂ければ幸いです。

* 早期癌は早く戻れますが、末期癌は迷子になってから長いので戻るのにも根気と時間はかかります。

* 上記の Q&A の真逆を行くのが抗癌剤(化学療法)であることは分かりますか? これについては既に長くなっているので、またの機会にしますね。