我が親愛なる小室哲哉君がオーナー( 早川優、http://ameblo.jp/m-hayakawa/ )に資金援助を懇願してきたのが2007年6月。一つ返事で小室が名付け親になったイーミュージックが翌月発足した。専属契約が前提の原盤契約を8月1日に結ぶ。この直後エンパイアプレイミュージック社と専属契約を内緒で結んでいた小室君。4か月後まで両社とも気付かなかった。なんとも間抜けな話になってしまうが、これが有名な小室哲哉のもう一つの二重契約事件だ。

小室哲哉と契約と同時に、TMネットワークの再来・大ヒット間違い無しという小室の太鼓判でパープルデイズ(PD)を引き受け、彼らのCD制作費用を小室に全額前渡、1年間PDへデビュー前としては破格の給与を支給した。ところが待てど暮らせどCDができないからPDもデビューできない。1年後に小室逮捕で全てが水の泡となった。PD、KCOの話で釣られた形だが、二重契約や仕事をしない常習犯と知っていたら契約なんかするはずがなかった。請求した損害金は4億円だがこれでも不足だと思う。

二重契約で掻き回した挙句、EMの仕事をろくさっぽしなかった小室君。著作権の方の二重契約で逮捕・保釈後も一回も謝罪が無いのは常識では考えられない。その挙句にavexは小室とPDをちゃっかりさらってこれまた挨拶の一つもない。人の良過ぎるオーナーもついにブチ切れたというのが今回の刑事告訴の真相だが、今回だけはおそらく妥協はしないだろうと思う。

小室哲哉君ものらりくらりで高名な小室の弁護士も取り巻きも、事実上小室と二個一のavexも、迷惑をかけたことなんか少しも気にかけてないようだ。イーミュージックのような弱小企業が絶対刑事告訴なんかできっこないと側近に漏らしていたavexの松浦社長、貴方たちの危ない話は今回の件が決着するまで暴露しないが、中小企業をあまり舐めすぎない方がいい。業界ではそれなりの位置に君臨しているだろうが、経済界全体では吹けば飛ぶような業界の一企業に過ぎないということを近々思い知ることだろう。

ここまでイーミュージックが毅然とした態度を表明したということは、怒りの大きさもさることながら、十分な準備が完了したからでもある。小室君の振る舞いの結果として、大勢のイーミュージックの支援者に迷惑をかけてしまったイーミュージックとしては、もうこの問題を先送りすることはできない。混乱のさ中イーミュージックを去って行ったアーティストたち、支払い遅延で迷惑をかけている取引先、投資・支援していただいた150名以上の株主、従業員やその家族たちの無念の思いを司法の場にぶつけることにした。

小室逮捕のさ中にEMIXも産声を上げたが、問題の解決の先送りを前に長い間立ち往生を余儀なくされてきた。今回のことをきっかけに、再度立ち上がることになる。イーミュージックも大幅に人事を一新し、新しい組織を作り上げることになっている。執行猶予期間中の小室君としては今回の刑事告訴はかなりシリアスなことになると思うが、身から出た錆、もう一度しっかり反省して出直して欲しい。