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自己紹介

 
 

昨年、一番感銘を受けた写真展です。

 

 

  写真家  吉田亮人さんの                      

【The Absence of Two】

※ギャラリーの方に許可を取って撮影した写真を載せています。

 

 

KYOTOGRAPHIE

京都国際写真祭2017に

【Folling Leavesとして

出展されていた作品。

 

 

この写真展を知るきっかけとなった

記事がこちらです。

右矢印祖母と生き、23歳で死を選んだ孫。二人を撮った写真家は思う

 

 

たまたまこの記事を目にして

涙が止まりませんでした。

 

 

人が死ぬだけでも十分悲しいことなのに

23歳の若い青年が自ら命を絶つ。

 

 

ましてや

あんなに愛情を抱いていた

祖母を残して。

 

 

 

なぜなのだろう・・・。

 

 

考えたところで

到底答えが見つかるわけもない問いが

頭から離れませでした。

 

 

 

 

 

それから3か月後。

 

 

墨田区内で個展が開かれるとのことで

足を運びました。

 

 

 

 

 

実際に写真を見てわかったこと。

 

 

 

それは

辛さでも悲しさでもなく

 

 

ただただ

 

 

二人の間には

互いを思いやる

優しい時間があった

 

 

ということ。

 

 

それだけでした。

 

 

写真の1枚1枚がピースで

それを揃えていくと

二人の時間の全景に

少しだけ触れることができる。

 

 

 

なんだか優しい気持ちになりました。

 

 

 

私がいつも心に留めている

”仏教の教え”に

「ありのままを受け入れる」

というのがあります。

 

 

 

起こることは

良い悪いにかかわらず

「ただそうであるだけ」

 

 

その言葉は

時に残酷で

時に優しく

私たちのすぐ側に

横たわっています。

 

 

二人はもういないけれど

二人が共に過ごした時間は

確かにここにあった。

 

 

 

ただそうであるだけ。

 

 

 

この作品を世に送り出すにあたって

吉田さんの中でも

かなりの葛藤があったそうです。

 

 

 

自身の手から離れた時点で

作品の背景が独り歩きしてしまう

ことも懸念されたと思います。

 

 

 

作者の手を離れ

世に出た瞬間から

様々な捉えられ方をします。

 

 

私にとっては

とても優しい時間を

感じさせてくれる

作品となりました。

 

 

 

 

 

そんな吉田亮人さんの写真展が

12月23日まで

また曳舟のRPSギャラリーにて

開催されています。

(詳細は下に載せます↓)

 

 青幻舎より写真集も出ているようです。

 

気になった方はぜひ

お出かけ下さい。

 

 

 

右矢印写真家 吉田亮人さん 公式サイト

プロフィールを拝見したところ

以前タイの学校で先生をされていたそうです。

なんだか勝手に親近感を持っていまいました。

 

 

12月23日まで開催

右矢印吉田亮人写真集「The Absence of Two」青幻舎およびXavier Barral版発売記念展

今回の展示は昨年のものとは少し違い

この写真集を完成させるまでの過程が

メインだそう。

 

 

右矢印RPSギャラリー 公式

すみだ生涯学習センターのお隣です。