ストイックな男 | 独女のつぶやき…

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アラフォーエミリンのエッセイ

0206AlfredNobel.jpg 先週の金曜日、へべれけの九官君がエミリンに「資格を取るために一生懸命勉強した」と語ってきました。何でも「技術士」の試験勉強をして、このほど面接?を受けてきたとか。結果はまだ先だけど自分にご褒美として「沖縄」に潜りに行くと語る。

 『勝手に行けば…』と冷たい反応のエミリン。(彼のDNAには全く関心がないのです…)女性はよく「自分にご褒美」と言ってアクセサリーを買ったり、海外旅行に行くことはあるけれど、男性も「自分にご褒美」の時代なんでしょう。

 その技術士とやらの試験は難しいと聞いていますが、母が「父は技術士の資格を取ったときにも人に言うこともないものだから、会社ではアピールしなさい!と助言したのよ。ほんと自分を売り込むのが下手なんだから」と言っていたことを思い出したのよね。

 父は「出世のために」技術士や一級建築士の資格を取ったのではなくってあくまでも「土木」や「建築」が好きだから!だったんです。ほんと出世に縁のない父でした。で、そんな父を見て育っていますから、「自分で自分を誉める」男性を見てしまうと『へぇ、それがどうしたの?彼女でもない私に誉めてほしいわけ?』と冷たい反応になってしまった…だけど、勝手な想像だけど男性って子どもの頃に母親から誉められることがうれしかったように!もしかして彼は女性から「あなたってすごいわ!」と言われることが好きなのかも?

 だって、九官君やたら自分がどれだけ勉強して「技術士」の資格をとったか!語ってたもの。技術士っていくつも資格があるのかしら?よくは知らないんだけど…優しい?エミリンは一応「すごいですね」とは言ってあげたけどね…

0206NielsBohr.jpg ところでこの九官君、ストイックに勉強をするタイプ。自分を追い込むのが好きなんでしょうね。だけどこういう人は他人にも厳しいと思うのです。ゴジラ君と3人になってしまったとき「エミリンも勉強しないと」と言い出す始末。バドミントンで「遊びほうけている」場合じゃない!と言いたげ。

 放っておいて!こんな男性は女性にあれやこれやと「努力が足りない!」とかなんとか言って追いつめるのよ!と思ってしまう。男女関係において自分ができるからといって相手に同じことを求めたらうまくいかない!というのがエミリンの説。お互いできないことを補う「補完」関係の方がうまくいくと思うのよ。ほら、男性だって女性に「何で料理の一つや二つぐらいできないのよ!」と責め立てられたらイヤでしょ?「俺は車運転するし、パソコンだって直すよ」でいいんです、エミリンの場合。

 さて、前置きが長くなりましたが、最近は女性でも土木屋の道に進む人も増えてきましたよね。今回紹介する本の著者も理系女子。それも帝国大卒!ですから、そんじゃそこらの女性とは違います。いや、男性とも違います?

0206koi.jpg 1児の母ですが、現在は東大で広報の仕事をしているんですね。で、理系女子らしく彼女の好きな「科学者」について紹介した本がこちら。『恋する天才科学者』なんです。科学者の女性関係に触れていて、夫や恋人にするにはどうか?と分析しているところが通常の伝記とは違うかな?

 文系女子であるエミリンはリチャード・ファインマンの名前ぐらいは知っていても何をした人かは全く知りません、恥ずかしながら。著者は彼のファンらしいですが…父の本棚に彼の著書が並んでいたのは知っています。父は一応、工学部卒ですから理解できるんでしょうが、エミリンはさっぱりでした。

 そんなときエミリンは「理系ってうらやましいわね」と思うのです。だって、あんな意味不明の記号や数字の羅列を見てなんか分かるわけでしょ?古文を読んでいる方がよっぽど理解できるわね!なのです。

 ところで、登場する天才科学者の多くはやっぱり「恋愛上手」とは言い難いみたい。だって、「変人」だもの。やっぱり「」が特化しているんですね。だから、相手の気持ちを考えるなんてできない。それでも多くが結婚(中には何回も!)しているから、世の中、心の広い女性がいるもんです。というかそういう女性が陰で支えているからこそ彼らは研究に没頭できるんでしょうね。

0206feynman.jpg もちろんニュートンのように一生独身を貫いた人もいるんです。彼の場合は「母親」の影響があるんです。母親に「見捨てられた」(夫を亡くした母親は再婚。そのとき、息子を祖母に預けたらしい)わけで、それが「女性不信」となったのでは?と著者は分析しているのです。天才であってもひとりの人間。幼少の心の傷が癒えなかったんでしょうか?

 で、本書を読んでのエミリンの結論。やっぱり天才的頭脳の持ち主と一緒になって気苦労するよりは凡人であってもエミリンの気持ちが分かってくれる(愛してくれる)人の方がいい!なんです。

P.S. 決裁を持ち回る羽目になりゴジラ君の席に行ったら「九官君がさ、エミリンに失礼なことしたんじゃないか?って心配してたけど、なんかあった?」と聞いてきました。「そりゃ、レッドカードですよ!」とエミリンが言えば「また何したか聞かせて!」とゴジラ君。

夜中の1時!はやめてくださいよ。それよりもそんな時間に帰ってよく奥さん怒りませんねぇ…と余計な心配をしてしまう。エミリンだったらどうなんだろう?そんなにストレス溜めているなら、私に話してよ!となるかしら?エミリンはね、向いている職業として「カウンセラー」と言われることがあるのよね。ある時なんかたまたま乗ったタクシーの運転手に「看護婦さん?」って言われたし…「えっ?単なるOL(死語)ですけど…何で?」って聞くと「なんかそういう職業っぽい感じがして。私なんかいろんな職業の人乗せるから、だいたい相手の職業当てるんですけどね、OLって感じはしなかった」と…

0207nakama.jpg なーんか女の園(大奥?)を仕切っている春日の局か?わたしゃ?と一瞬思ったのだけど、いやいや「人の世話」をする仕事に就いているように見えたと考えることにしたのです。

 たしかに悩める?河童君を見ると放っておけないのがエミリンの悪い癖なんですけどね…(だから、男性はそういう女性は敬遠するっちゅうのに…)