このGW、前半はお友達の結婚式で東京へ。
後半は旦那様の実家でゆっくりまったり。

の予定でした。

が、3日のお昼過ぎ、珍しくパパから電話があった。
家族無料通話ができるから、お母さんの携帯からだったけど。
無事に到着した?チャーリーは元気?
じいちゃん、熱が上がったり下がったりで、
あんまり調子が良くないんだよ、
でも様子をみてるし、大丈夫だよっていう内容。

そしてその夜、23時半頃だったかな。
携帯が鳴って。
表示は「お母さん」。
震える手で電話に出たけど、
もう出る前から、何の連絡かはわかってた。

電話に出ると、パパの声。
「さっきね…じいちゃん、亡くなっちゃった。」
横で寝ているチャーリーが起きないように、と思いながらも、
涙をこらえることができなかった。


じいちゃんは、ここ数年、認知症で、
でも体はものすごく元気で頑丈で、
頭はボケちゃってたけど、毎日自転車で10km以上走り回ってました。
お寺巡りが大好きで、あらゆるお寺を参ってまわってました。
珈琲が大好きで、一日に何回も喫茶店に行ってました。


認知症の症状のせいで、
私たち家族は、たくさんたくさん、嫌な想いをしたし、
迷惑をかけられたりもしたけど、
でも、やっぱり、私のじいちゃん。大好きでした。

あー、昔じいちゃんに
「よそで恥ずかしいから、箸の持ち方はしっかりできなあかんよ!」
と叱られ、
もうじいちゃんに叱られたくないから、1日でお箸の持ち方を直したなぁ。

ひどい雷だった日、
みんなが怖い怖いと騒いでたのに、
じいちゃんだけは、どっしり構えて、
「雷なんぞ怖ないぞ!大丈夫や!」と安心させてくれたなぁ。

私が帰省するといつでも、
「おーえみちゃん!よー帰ってきたなぁ!!」
と目を細くして喜んでくれたなぁ。

弟と2人、じいちゃんを車に乗せて、
行きつけの喫茶店に入り、
普段どんなことを外でしてたのか、調査しに行ったこともあったなぁ。
そのとき聞いたじいちゃんの歌、うまかったなぁ。


だんだんと認知症の症状が進行していき、
デイサービスのお世話になることも増え、
次第に足腰も衰えてきて、
事故に遭って入院し、
退院し、
また入院し、
口からはご飯が食べられなくなり、
点滴で栄養をとるようになり、
寝たきりになり、
最期は誤嚥性肺炎が原因で亡くなった。

もう、びっくりするくらい、坂を転がり落ちる勢いで日に日に弱っていった。
だって、ほんの数か月前、
去年の年末は、
まだ外に散歩に行ってたもんね。
いろいろ話には聞いていたけど、
こんなにも急激に状態が変わってしまうんだなぁと、痛感しました。


3週間ほど前、
会えるうちにお見舞いに行きたい!と思って、
実家に帰って、4日間、毎日じいちゃんに会いに病院に行ってました。
あのとき、帰っててよかった。
私ってわかるうちに、会いに行けてよかった。
だから、後悔はない。一緒に写メも撮ったしね。



もう息をしていないじいちゃんを見ているのは辛かったけど、
すごく穏やかな表情をしていたから、
なんだか安心したよ。苦しまずに逝けたんだなって。
86歳。大往生だよね。

6年前に先に亡くなったばあちゃんと、
今頃、一緒に笑ってるかなー。
これからも、空から見守っててねー。


じいちゃんの遺影には、
数年前に家族旅行にいったときに私が撮った写真が使われました。
じいちゃんに別れを告げにきてくださった方、
みんな口をそろえて、いい写真だって誉めてくれて、
嬉しかったなぁ。
パパがとってもうまくトリミングしてくれたから、
あの写真が活かされたんだけどね。
まあでも、撮影者の腕が何より良かったんだけどね。
(^~^)

ずっと介護で大変だったお母さん、
会社を度々休んで、じいちゃんのお世話を手伝ってたパパ、
本当にありがとうね。お疲れ様でした。

生きること、死ぬこと、
改めて、いろいろ考えたGWでした。