CTの結果。 | EMI&GEN

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歌とギターと猫たちとの日々。

CT検査の為、昨日の夜から絶飲食。
今食べとかないとあと食べられないよ。
いらない。と言った。

朝になり病室に行こうとしてたら、看護師からお父さん今朝から興奮状態、検査するよう説得して!と言われた。

何を興奮していたかと言うと、
朝食とお茶も出してもらえないこと、点滴で
ベッドから降りれないこと、いつまでこんなことを続けるのかと言うこと。
検査の為に絶食だと説明しても、点滴は今は必要と言っても無理。
説得するはずが火に油を注ぐことになってしまった。

動けない状態に我慢ならないのかと眠剤、麻薬テープとでもう言ってることが
意味不明!

お前とは話したくないとも言われ、これ以上話すのは無理と思い、看護師さんには悪いけど仕事に戻った。

きっとまだ他人のほうが遠慮するだろうと
思った。

それからどうなったかはわからないが、
とりあえず、CT室にベッドのまま運ばれる
父を見た。

午後、主治医から父のCT結果の説明が
あった。
下血や血圧低下などがあることから
やはり癌は進行しているようだ。

抗がん剤をしたあと一旦、肝臓に転移した癌は消えていた。
でも、肝臓ほぼ全体に癌が広がっていた。
やはり癌を叩き続けなければ癌は消えても
また現れる?!
抗がん剤は副作用で身体が弱ってしまう。

どうしたらいいのか迷ってしまう。

先生はこんなに増えてなければ、
お父さんを説得してもう一度やったらと思っていたと言われた。
その言葉だけで嬉しかった。もう何もすることがなくここに来たのに、まだ少しでもそんな希望を持っていてくれたなんて。

本当に残念です。
それに桜が見れるかな?と言っていたけど
今日の結果でもう少し早くなるかも
しれないと言われた。

本人も辛いが家族も辛い。私ならまだこの時点で人に気を使うことは出来るだろうか?
わがまま放題になるだろうか?
正気でいれるだろうか?

正気で死に向きあえる人なんているだろうか?
後悔のない生き方をしたいと思っていても
いざその時になれば焦ったり、泣いたりしてしまうのだろうか?

父もどうやってあっちに行こうかと
考えても答えが出ないと泣きながら言っていた。83年間、長い間奇跡の積み重ねで
生きてきてそれでもやはり十分生かされた!
とは思えないものなんだなぁ。

人はみな、明日も絶対生きている!って
保障はない。絶対とは言えない。
事故に合うかもしれない。通り魔に刺されるかもしれない。
そんな中奇跡を繰り返し今まで生きてこられた。もしも明日がないかもしれないと
思えば毎日精一杯悔いなく過ごせる。
実際に、朝仕事に出て通勤途中に工事現場の横を通った時上から鉄筋が落ちてきて亡くなった人、飲みに行った帰り酔っ払い道路で寝てる所を車にはねられた人、病気になって2週間で亡くなった人がいました。

どうか皆さんが毎日を悔いなく大切に
過ごしていかれることを願います。

父には出来るだけ穏やかな日々を送って
もらいたい。かなり難しいが。