いつもえめのブログをこっそり覗いてくださるみなさん、

本当にありがとうございます。

こっそりUPしたのに、こっそり覗いてくださるみなさんが

いらっしゃって、嬉しいです。


初めてお越しのみなさん、えめのブログに辿り着いてくれて

ありがとうございます。

暇つぶしの時間があったら初めから読んでもらえたら、

いつの間にか今のえめの更新速度に追いつくと思います。

えめ、たのしみに待ってるよ^^






本当は「つづき」で終わってる記事のつづきを

書こうと思ったのだけれど、

ちょっと最近のことでスロースタートしようかと。


でわ。



眠たいのに眠れなくて朝まで起きてしまっている

日々が続いて、その夜もベッドに潜ったものの、

なかなか寝付けずに「ふぅ」っと溜め息をついた日があった。


私の溜め息を聴いたえのきが、

「眠れないの?」

っと聴いてきた。


「うん、なんか眠れない・・・

・・・

・・・

ねぇ 面白い話してくれない?」

っとえのきに言った。


えのきは

「えっ… オレ、あんまり面白い話ないよ。」

っと言った。


えめからしてみたら、えのきの行動そのものが

面白いのに、本人はまったくその事実をわかっていない。

いや、気づこうともしていないのだ。


寝室のカーテンの隙間からの細い光で

えのきが天井を見ているのだけはかろうじて見える。


「うーん・・・」っと低い声が響き、

面白い話を脳内検索をかけている。


脳内検索でヒットしたのか、

「そういえば、昔ね・・・

うん、あれは高校生のときだった。」

っとえのきが話し出した。



「友達が家に遊びにきて、

お腹空いたなって話になったんだ。

それでオレ、何かないかなって台所に行って、

ガサゴソしたらカップラーメンがあって。

で、お湯を沸かして、2つのカップラーメンを作って、

友達のところに持って行ったんだ。」


えのきの低い声がそこで一瞬止まって、

息を吸い込んで、えのきがボソボソと話し出した。



「それで二人で食べてさ。

ゲームしてさ。

宿題めんどくせーって話してさ。」

ってえのきが言ったそばから、


「猟師が鉄砲で撃ってさ

煮てさ

焼いてさ

食ってさ

???」

って、揚げ足を取ると、

えのきは、

「猟師は登場しないよ」

っと、笑って、

「で、夕方になったから、友達は帰って

食べたカップラーメンを片づけにキッチンに

持って行って、見てはいけないものを

見てしまってハッとしたんだ。

キッチンの台の上に

スープの粉末が1つ置かれていて。

えっ?!って思ったわけ。」


「えっ!!」

っとえめが言うと、


えのきは、

「オレさ、多分 友達のカップラーメンに

スープの粉末入れなかったんだよね。

だって、オレのは味がしてたもん。」

って言った、


「ええ~っ!!!

友達は、えのきに何も言わなかったの?」

っと言うと、


えのきは、

「何も言わなかったんだ。アイツ。

そういうヤツなんだよ。」

っと言った。


その友達にはえめも逢ったことがある。

本当に良い人なのだ。

何をしても怒らなさそうな人で、

ニコニコしてて、優しい人だった。

だから想像がついて

「あぁ・・・」

っと言うと、


えのきは、

「本当に言わないんだ。

俺も、その後この話してないし…」

っと言った。



「ええっ~~!!!

翌日の学校で、昨日カップラ、味しなかっただろ?」

とか、そういう会話してないの?」

っと言うと、


「してない。」

っと言う。


で、それから逢っても、この話はしてないという。



味のついてないカップラーメン、友達に出されたら、

あたしならどうするだろう・・・っと

もくもく村で考える。


うーん・・・



「作ってくれたのに、ごめんねなんだけど、

味がしないんだけどなって

えめなら言うな・・・」

っと言うと、



えのきは

「そうだよな・・・」

っと言い、


「今度、友達に逢ったときに聴いてみたら?」

って言うと、


えのきは

「そうだな」っと言い

この話は終わった。



眠れない夜の面白い話どころか、

「摩訶不思議」だけが残って

ますます、

「なんで、味がしないとか、

スープの粉末を入れるのを忘れたとか

言わないんだろう?

男の人って、そういうところを遠慮するの?


なんで? なんで? なんで? なんで? なんで?

が頭の中をグルグルして、

ますます眠れなくなった。


えのきを見てみれば、

えのきはもう寝息をたてて眠りについていて、

結局、眠れないまま朝がきた。






この話から3年近くたった最近。






夜中にお腹が空いて、でも食べちゃダメだとベッドに潜り込んだ。

だけど、眠くなるより、お腹がどんどん減って、

頭の中がお腹減ったで一杯になった。


ご飯の残りも、ちょっと小腹を落ち着かせる何かも、なくて、

えのきの底の見えない胃袋のために、買い置きしていた、

困ったときのカップ焼きそばに手を伸ばした。


カップ焼きそばのフィルムをはがして、内側の線までお湯を注いで。

キッチリ2分。

湯切りして、ソースと青のりを振ったら、3分!って

作り方がえめのカップ焼きそばの定義だ。


モグモグ食べた。

脳みそが満足して、至福を感じて、お腹も一杯になった。


食べ終わって、片づけようとキッチンにカップとフォークを置いて、

ふと左横に目が行ったときに、

見てはいけないものを見た。








かやくが


「入れ忘れてますよ~っ!」


っと訴えていた。









見ちゃいけなかった!



あぁ~ 見ちゃいけなかった!






どうしましょう・・・この入れなかったかやく・・・


次のときに倍にするためにとっておくかな。


それを忘れないように・・・しなければ!!






そう思ったときに、

ソース入れないで食べるよりマシかっ!!

かやくを入れなかったことくらい、

どうってことないって思えた。



えのきの粉末スープを入れなかった話は、

この日 かやくを入れないでカップ焼きそばを食べた

えめのためにあったのかっ!!

っと思うことにした。




そんな秋の夜長。







おしまい








こんなどう受け止めたらいいのかわからない、

えのきの「面白い話」と期待したら、

「摩訶不思議な話」だったっていうのが

まだまだあるよ。



明日も良い一日になりますように☆