それまで徒歩だった通勤が、サブウェイ利用になって約1か月。
駅まで、近所のチャイ国マーケットを眺めつつの毎日。
日々、野菜の緑が濃くなっていくのが手に取るようにわかる。

いつもいつも、おやつ用にフルーツを買おうと思う。
最近だったらストロベリー、ラズベリー、ブルーベリー、
バナナ、チェリー、マンゴ、パパイヤ。
カリブやフロリダ、カリフォルニアから届いたたわわな果実が店先に並んでいる。

が、買おうと思いつつ、買わない、ということが多い。
だって、アメリカのフルーツ、まずいんだもん。
18年いて、ニューヨークで食べたフルーツがおいしいと思った事、
ほぼ、ない。
「うまい!」と思ったのはマイアミでグレープフルーツを食べた時だけ。
その後、ニューヨークに戻ってグレープフルーツを買い求めたけど、
あの時ほど感動はしなかった。
ニューヨークにいて、フルーツが好き、という人は
身体にいいから食べるんであって、おいしいから食べるのとは違うのでは、
と思う。
チャリティをしたら後で気持ちがよいから、寄付します、みたいな?

日本でだったら、心底おいしいフルーツはいっぱいあったよなあ。
鳥取の二十世紀なし、岡山のマスカット、夏の盛りの水蜜桃と
線香花火の後に食べるすいか、
お盆の頃のひらかたのたねなしぶどう。
食べた後で、うっとりする。
チョコや砂糖の甘さとは違う方向性の高揚感。
自然のものだから当たり外れは多少あったけど、
日本で食べたフルーツの当たり:外れの確率が7:3だとしたら
ニュ-ヨークのは2:8くらいじゃないのか?
なんでこんなに生で食べるものがまずいのか。
食べ物のこと考えてると、棄民気分になってくるから、もうやめ。

とりあえず、今、ラズベリーを口にしています。
健康のため。