いままで多忙で書く気にもなれないほど疲れていた。
9月30日(日)、俺は上野動物園に行った。
仕事場で、非売品の共通入場引換券をもらっていたから、どうしても行きたかったのだ。
期限がちょうどその日までだったし、このチケットを持ってたら無料だし。
俺はパンダが死ぬほど好きだ!!
世の中にパンダほどかわいいものは存在しない!!
その日は朝から大雨でドシャ降りだった。それでも行くつもりでいたが、俺は大雨の音を聞くと眠くなる。昼過ぎまで寝ていてなかなか起きれなかった。
それでも行きたかった。パンダに会う為に。
上野動物園に着いたらちょうど午後4時前だった。4時になると入場券への交換は出来なくなる。俺は得意のダッシュで走って行った。確かに俺は体力もやや下り坂を感じているが、気持ちの上ではいまだ20代のつもりだ。
このところ事務的な作業にばかり勤しんでいて少し体力がなまってきたけど、これからまた鍛え直して20代の頃以上の体力になるぞ!!
話は横道にそれたが、5時で閉まる。つまり1時間しか見れない。俺は動物園に入るなり、まずパンダの所へ向かった。最悪でもパンダだけ見れればそれでいいのだ。上野動物園へはこれからも何回でも行く。とにかく今はパンダに早く会いたい。
パンダはトンネル(室内)の中のガラス越しだった。両端はレッサーパンダで、真ん中が目当てのジャイアントパンダだ。
遂に会ったぞ。愛するジャイアントパンダに!
いや実は中学の修学旅行で上野動物園に来ていたのだが、もうその時の記憶は本当に曖昧でほとんど憶えていない。俺がいつまでもライオンに見入っていて林っていう野郎に引っ張られた事ぐらいしか記憶が残っていない。いや誠に残念ながら。その時俺はパンダには会っていたのだろうか・・・?
もし会っていなかったとしたら俺はこれが生まれて初めてパンダに会った事になる。
パンダは今、絶滅の危機に陥っていて、なかなか会えないのが現状だ。
非常に生殖能力も性欲さえも弱い動物で、生命力も弱い。おまけに限られた物しか食べないし、笹の葉など、日本にそれほどない物ばかりを非常に大量に食べる。日本に1頭連れて来る事自体、非常に大変なのが現状だ。
雑食性で、竹、大豆と竹のフレークを練ったパンダ団子、たけのこ、サトウキビ、昆虫、魚、ネズミ、リスを食べるそうだ。
このとき会ったリンリン(オス)はニンジンを食べていた。
恥ずかしがっているのか、人間の事をウザがっているのか、終始ほとんど背中を向けてばかりいた。
説明書きには「後ろに飼育係がいるからです」と書いてあったが、果たして本当にそうだろうか・・・?
時々ムクッと起き上がってノソノソと歩き出した。こっち向いた時にタイミングをはかって携帯の写メで写真を撮った。
ちょっと目が離れていて少し変わった顔のパンダだ。意外に小柄で(パンダは120cmから190cmだが、このリンリンは大体人間の小学生ぐらいの大きさしかなかった。)しかも痩せて背骨が浮き出ていた。あまり食べていないようで少し心配だ。子供かと思ったが、既に15年以上生きてるそうだ。
俺がしゃがんだまま、それまで撮った写真を確かめていると、気が付いたらリンリンは俺の目の前で背中を向けて座っていた。本当にかわいい奴だなと思った。
俺がパンダに会っている間、外はドシャ降りで、傘をさしてもなかなか出られない状況だった。でも俺はこうしていつまでもパンダと一緒にいたかった。
リンリンは奥に戻って行ったと思ったら、真ん中の屋根の下で横になって寝てしまった。寝てる所も非常にかわいい。パンダは猫と同じく寝てる時間が非常に多い動物だ。しかもパンダは人間と同じくあお向け、もしくは横を向いて寝る。そこがまたかわいい。
俺は30分間パンダと一緒にいた。
結局、時間があまりなく、パンダとバイソンぐらいしか見れなかった。
また会いに行くぞ! また会おうなリンリン!
俺は近い将来、絶対に中国・四川省のパンダ幼稚園に遊びに行ってパンダをこの手で抱きしめたり、遊びたい!