今シーズン最後の娘の試合 | いまのしゅんかん

今シーズン最後の娘の試合

ここ最近1週間に2度のペースでシニアのバレーボール、ハンドボールの試合を見続けてきたわたしであるが、今日は娘のバスケットボールの最後の試合を観にいってきた。

金曜日のバレーボールの試合でも「Kom saa」「Kom igen」などなど叫ばさせてもらったが、今日はそれにも増して「hjem」「sted」「daek op」「skyd」などなど大声で応援させてもらった。

おかげで、3試合やって2勝一敗というまぁまぁな結果を残すことができた。最後の試合はなんと1点差でかろうじて勝ち、最後の最後までどっちが勝つかわからないエキサイティングな試合であったが。

 

小柄な上に、痩せていてフィジカルに強くなく、さらに全体をみながら自分がどのように動くのか判断するセンスにも乏しい娘が、今日の試合ではかなりいい動きをしていて、いつもは相手の防御にたじろいで逃げて味方にパスをまわしていたところを、今日は相手のマークがついても果敢にドリブルでゴールに近づいてシュートを何度も決めたのをみて、技術はともかく、ずいぶん自信もつけて精神的に成長してくれているような気がした。

娘も、バスケットボールがますます楽しいと思うようになっているようで、何よりである。

 

こっちのスポーツに対する姿勢について懐疑的に思っているわたしであるが、デンマークでスポーツがひとつのエンターテイメントになっているのは子どもにとってはいいことかも、とも思っている。

 

デンマークでは試合が多い。

10歳くらいは、本格的に登録して、あるリーグ戦に参加することになり(たとえば、10歳チームだったら、ミニバスケット低学年第二東とか。)、2週間に一度の頻度で試合があるし、娘の9歳以下のチームでは、1か月に一度くらいの頻度で、近くの34チームが集まって総当たり戦の試合を開催したりする。

開催する側では、ホームメイドのボウラやケーキ、コーヒーなどを持参し、ひとつ5krで売っていてヒュゲリな感じ。試合は大体2時間くらいかかるので、その間にコーヒーを飲んだりケーキをつまめるのはありがたい。売上金はそのままクラブの運営費に回されるわけである。

試合は子どもにとってもエキサイティングなものであり、またそれを目標に練習にも励めるわけである。親にとっても、どれだけ練習の成果があるのか、試合で観るのはとても興味深いことでもある。

 

わたしがミニバスケットやっていたときには、基本的に1シーズンに一度しか大会がなかった。

だから、バスケット=厳しい練習である上に、そのたった一度の大会も、なまじ一度しかないからもっとシリアスで、絶対勝たなければという前提のもと、上手な子どもと下手な子供でプレイ時間に差をつけられるのは当然のことであり、試合は決して楽しいものではなかった。というか、正直なところ、わたしはバスケットボールは当時全然好きになれなくて、本当はやめたくてしょうがなかったくらいなのだが。

それはそれで、弱肉強食の世界の中で学べることもあるし、シリアスなだけ成長もさせてくれるのだろうが、デンマークでは、プロフェッショナルの世界ではともかく、アマチュアでは、老若男女問わずスポーツは楽しむもの、ということが前提にあり、多くがスポーツをしたいというモチベーション向上につながっているように思う。

 

こないだ、バレーボールの男子リーグ決勝戦を観に行ったら、知りあいに会ったのだが、彼は週に一度しか練習してないが、一応一部に属していて、結構頻繁に試合をしているそうである。ちなみに彼は40歳くらいである。

そういえば、いつだかHolteに行ったときも、頭が総白髪の60歳くらいにみえるおじいちゃんのような人がバレーボールの試合でプレーしているのをみて驚いた。

ハンドボールでも、オールドボーイとかオールドガールのいわゆるパパさんママさんハンドボールのリーグ戦がれっきとして存在していて、かなり頻繁に試合があるみたいだし、老いてもがんばっている人多いなぁ、と感心したものだ。

わたしは今バスケットボールをやっているが、残念ながら試合はない。やっぱり練習していると、十分ではないかもしれないけど、試合を経験してみたいな、と思ったりする。やっぱり試合があるほうが、張りあいがあるというか。

   

来年からは、娘たちも、もう少しシリアスなリーグ戦に参加することなると思われ、娘はそれに対して少々難色を示しているのだが、どうかこのままプレーすることを楽しんでもらえたら、と思う。