また素敵な本に出会ってしまいましたおねがい

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世界を変えた10人の女性
池上彰さんがお茶大での講義が本になったもの。
後書きを読むと、本を出版するために、でも執筆の時間がないのでお茶大の講義を急遽開催して、それを本にしたそう。


この本に出てくる10人は、
アウン=サン=スーチー
アニータ・ロディック
マザー・テレサ
ベティ・フリーダン
マーガレット・サッチャー
フローレンス・ナイチンゲール
マリー・キュリー
緒方貞子
ワンガリ・マータイ
ベアテ・シロタ・ゴードン



池上さんは1講義1人ずつ、彼女たちの生き様を多面的に教えてくれます。

【多面的に】と書いたのは、よく偉人伝などに出てくる彼女たちは聖人君子のように描かれているけれど、実際には1人の人間であり、1人の女性であるということ。
疎まれたり嫌われたりすることもあれば、大恋愛も離婚もある。
わたしたちのような凡人とは違う、神様のような存在だと思っていたけれど、血の通った、わたしたちと何もかわらない1人の女性だった、と気づくことができたからです。


わたしは、この10人の女性の生き様を読んで、やはり何かを得るには何かを失わなくてはいけないのかな、と思いました。

最近よく聞く【ライフワークバランス】という言葉。
これは、彼女たちの辞書には載っていなそうです。


自分の信じる道のため、離婚を選んだり、子どもを持たない人生を選んだり、そんな彼女たちに後悔の念があったかどうかは計り知れませんが、彼女たちはその代わりに確実に世界を変えました。

先日お話しする機会を頂いた女性の先輩歯科医師の方も、ご自身で開業され、1人娘さんがいらっしゃり、その生き方・考え方すべてに憧れを持ってしまうような方だったのですが、「自分の病院のために、2人目は諦めた」と仰っていたのが印象深かったです。
歯科医院の開業は、世界を変えるほどではないけれど、それでもやはり女性が社会で活躍するためには何かを犠牲にしないといけないのだな、という気持ちになりました。