本日のメインイベントはコロッセオ。予約は12時半からなので
午前中は「真実の口」へ先に行ってみることにしました。
お宿からは、UNHCRの前を通ってベーカリーのPanellaまで。
朝ごはんを食べながら、行き方をネットで探していたら、
トラムを乗り換えれば、近くまでいけるみたいだったので、
オッタビオの停車場で待っていたんですけどね。
待っても待ってもトラムは来ない!
で。調べてみたら、共和国広場で立候補者の集会をやっている
ようなので、あっさりあきらめてメトロに乗って行きました。
「真実の口」まで、Circo Massimoに沿って歩きました。
ローマ時代の円形闘技場跡だそうで、背景にはパラティーノ。
「真実の口」があるのはサンタ・マリア・コスメディン教会。
有名な顔のあるこの石板は、どうやら井戸もしくは下水溝の
フタではなかったか?と考えられているそうですが。
行列は思ったほど長くはなかったので、ホッとしました。
この教会、ギリシア人のために6世紀に創建されたそうです。
装飾過多なバロックよりも、こんな簡素な教会の方が好ましい。
なお。ここの売店の品揃えはなかなかで、来年のカレンダーや
しおり、絵葉書などを買い込んでしまいました。
さて。教会を出たのは11時半。
コロッセオの予約時間までは余裕があったはずだったのに。
選挙のせいでバスが迂回をしたり、戻ったりと散々な目に遭い
Circo Massimoからひたすら徒歩で北上する羽目になりました。
カラカラ浴場も時間があれば行ってみたかったんですけどね。
なんとか予約時間にたどり着くことができました。
ローマパスでサクッと入り、一階へ。
中へ入ってみて、コロッセオの大きさを改めて実感します。
ツアーに参加した人だけが地下へ入ることができるとのこと。
渋ちんエレン曰く「地上だけだって見きれない」だそうです。
こんな建造物が2000年以上も昔に造られていたってことも、
壊されもせずに残っているってことも、素晴らしいと思う。
と同時に、ローマンコンクリートの堅牢さにも驚きました。
2階へ。あちこち補強されているのは、当然と言えば当然。
こんなに観光客に会うのも、イタリアに来て初めてかも(笑)。
お高いローマパスで入場しておりますが、こんな地道な作業が
繰り返されているからこそ、世界遺産を守れることにも納得。
コロッセオの前にはコンスタンティヌスの凱旋門。
歴史で勉強した名前が次から次に登場してくるのですが、
リケジョの私とエレンは、学生時代にさぼったツケが(笑)。
そして。お向かいには次なる目的地のフォロ・ロマーノ。
3階もツアー客のみが入れるので、また1階へと下りました。
1階が元老院階級の席、3階からが市民の席だったそうです。
よって。ここにはボックスシートが並んでいたのでしょうね。
5万人を収容できたコロッセオ。
床には厚い木の板が張られていたそうです。
フォロ・ロマーノの入り口にはティトゥスの凱旋門。
ここから続く道は、聖なる道と呼ばれています。
中世には放牧地だったらしいフォロ・ロマーノ。
19世紀まで忘れ去られていた(=眠り続けていた)建造物が
立ち並んでいる様子は、本当に素晴らしいものでした。
ロムルスの神殿。
アントニヌス帝とファウスティーナ妃の神殿。
そして。常に続けられているであろう修復作業。
あちこちに遺跡の一部であったであろう石が転がっていて、
みんな気にもせずに腰かけているんですけど。
疲れているであろうエレンも座ってしまい、写真撮影を(笑)。
復元されたクーリア。
セヴェルスの凱旋門の後ろには、聖ルカ・マルティナ教会。
フォロ・ロマーノの一部と思われるくらい隣接しています。
その後はパラティーノの丘へ。
貴族や有力者、皇帝たちのための住宅地だった場所です。
ここまで来ると、ほとんど観光客はいませんでした。
ドミティアヌス帝の公邸跡。アウグスティヌス帝やネロ帝の
建物を撤去した後に、新たに建築されたんだそうです。
で、こちらは官邸(Domus Flavia)。池や橋がありました。
庭園兼馬場だったSTADIO。
これだけ歩き回ったら疲れちゃって、そのまま道なりに
入り口まで戻ってコロッセオの前まで行ってしまいました。
後でテラスからフォロ・ロマーノを見下ろしていないことに
気づきましたが。暑かったしあれで精いっぱいだったと思う。
さて。ひたすら歩き回ったせいか、お腹が空いたエレン。
お宿までは歩いて帰れる距離ではありますが、ご機嫌が悪く
なってきたので、メトロで一駅の「Cavour」で降りました。
オシャレという評判のモンティ地区にあったトラットリア。
地元の人が行くような路面店で、私はトマトのラビオリを。
明日は帰国なので、カルボナーラを食べてみたかったですが。
ローマのカルボナーラはベーコンではありませんが、グアン
チャーレ(豚のほほ肉)を使うので、やはり食べられませぬ。
ということで。エレンは最終日にもカチョ・ペペを。
それがね。おいしかったんですよ。それも初日のほぼ半額!
果たして。Osteria Da Fortunataの大行列にはジモティーも
並んでいたんだろうか?