街まで出る用事があり、サルタナアミナ病院の前を通ったので、
気になっていたレリーフを見に行ってきました。
こちらが1938年から3年がかりで建設されたオリジナルのお姿。
なんでもPalmer & Turner事務所のデザインなんだそうで、
同時期にサルタンイブラヒムビルも同事務所が設計しています。
Palmer & Turner事務所と言えば、サッスーン・ハウスやHSBCなど上海のバンド(外灘)に並んでいる摩天楼の生みの親。
よく見ると、サルタナアミナ病院ってアールデコかもしれない。
それもストリームラインモダン様式の特徴が見られます。
そう言えば。階段が描く曲線とかも可愛らしかったものね。
1941(昭和16)年5月29日にサルタン・イブラヒムによって正式にオープンしたジョホールバルGHは、あっさり数ケ月後には接収されて「南方第三陸軍病院」となり、サルタナ・ウンク・
トゥン・アミナ(=サルタン・イスマイルの妃)の死後に、
現在の名称に改められたとのことです。
で。こちらが現在のお姿。
売店や薬局、ERがある部分は70年代に増築されたのですが、
それによってレリーフが隠されてしまったと聞いたので、
見られるうちに(笑)行ってこようと思った次第です。
その① バナナの木やヤシの木。あとパイナップルかも。
その② バナナの木。意匠は不明ですが、息を吐く女の人?
その③ マラカスを持って迎え撃つ男性と牛。
その④ 最後は虎と象。
オリジナルのお姿では、正面玄関の下部(白い部分)の一面に
ぐるっとレリーフがあしらわれていたと推察できるのですが。
今回、この4枚の写真のみを撮ることができました。
その①の写真では、レリーフの上のレンガはフランス積みです。
左端のレンガは長手積みなので、増築時に積まれたのでしょう。
ってことで。その他のレリーフも見たいので策を練りませう。