水戸線のE501系を徹底的に見る②~209系との違い~ | 1910番のどーでもいいブログ

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『水戸線のE501系を徹底的に見る』本編第2回目でございます。

前回まではコチラ。

導入回:序章
第1回:概要


今回は、似て非なる209系との違いをハッキリさせようかと思います。

パンタ回りや床下機器が違うのは一目瞭然ですが、車体そのものは209系をベースとしているので、外見での違いを見つけるのは一苦労です…。


では、見てみましょう。



クハ500-1 友部にて


クハE501-1001 友部にて


クハ208-41 2008年5月 田町にて


クハ209-2202(元クハ209-25) 2014年10月 川崎にて


クハ209-3003 2016年12月 八王子にて


正面からの見た目はほぼ変わりませんね。

クハE500-0は電気連結器があった関係でスカートの形状が異なっています。

他にも209系0番台にはホーム検知装置が付いています。

先頭部を側面から見ると、209系0番台(およびその改造車)のステンレスとFRPの境目には黒いラインが入っていますが、E501系では省略されました。



垂直に黒いラインが入るクハ208-2002(元クハ208-15)


E501系では黒いラインは省略された(クハE501-1001)


また、E501系よりあとに作られた209系3000番台でも黒いラインは入らなくなりました。



黒いラインがない3000番台(クハ209-3003)


続いて車内に入りまして、運転台から違いを見ていきます。

まずは209系0番台(写真は0番台改造の2000番台)のものです。

JR東日本の車両が現在も採用している左手操作ワンハンドルマスコンの礎を築いたともいえる運転台です。



クハ208-2002(元クハ208-15)の運転台



続いてE501系の運転台です。

踏切事故対策として前面が強化されているほか、乗務員室のスペースも若干拡大されています。

目に見える変化としては、右手のグリップの形状が変わり、グリップ内に勾配起動スイッチが仕込まれています。
これは、E217系や後に作られる209系3000番台や1000番台も同じです。

そして一番の違いは交流関係の設備です。

右手グリップの右側に交・直の切換のスイッチがあり、左上の電圧計も交流用のものが追加されて、メーターが縦に4つ並んでいます。

また、正面天井付近には交流区間に備えた保護接地スイッチと非常パンタ下げスイッチがあります。

ちなみに、右側に生えているのはATS-Psの表示機です。



クハE501-1001の運転台


目で見て分かる違いはこの程度でしょうか。

ベースが209系なだけあり、基本構造はほとんど同じなので違いは少ないです。

他には、構体の強化のため外板の厚みが増していたり、床下ぎ装(“偽装”じゃないです)の関係で台車中心距離が500mm伸ばされていたり(むしろ209系が500mm短かった?)、最高速度が120km/hに向上していたり…と、目に見えない部分での変更点が多いです。

209系との僅かな違いが分かってきたところで、次回はE501系オリジナルの部分を見ていきましょう。


では、今回はこの辺で…。


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