music gearレポ その3-楽器フェア紹介品  Roland編 | DIGEQUIPMENT -JR御茶ノ水駅から徒歩2分!クロサワ楽器お茶の水駅前店スタッフブログ-

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Dig into Equipment
筆者の主観と偏見で、機材を掘り下げご紹介します

前回のその2の続きです。

記事とは関係ありませんが。。。こうした国内外たくさんのメーカーさんが集まるイベントで、毎回Rolandさんのブースってすごく目立つんです。

この大きな光ってるオレンジのロゴがやたらと遠くから見ても、他社より目立ってます。

しかも、毎回ブースも大きい!!

ロゴだけでなく、機材のデザインもそうですが、Rolandさんてこういう人目を惹くアピールが自然とできてるところが、人気の秘訣でしょうか。若いお客様や初心者のお客様にファンがやたら多いのもこんなところが効いてるのでしょうね。

 

  

ひときわ大きなローランドブース


そんな、(CLUBをイメージしたと言われます)ピカピカど派手なブースの中で、ちょっと控えめに、品よく展示してございましたVアコーディオンでございますが。。。

中でも来年1月発売予定の

FR-4x(右手ピアノ鍵盤37鍵)/FR-4xb(右手ボタン鍵盤92ボタン)

の評判が非常に良くてらっしゃる!!!!!!

前モデルFR-3X同様、軽量で使いやすい中型クラスのサイズ。女性のプレイヤーさんはもちろん、初心者の方にも扱いやすい(といっても、本格的なプレイヤーさんにも人気の仕様ですが)定番と言ってよい人気のクラスのニューモデルです。

(左手ボタン鍵盤は120ボタン)

フラッグシップ・モデルFR-8xb 直系の最新音源部を搭載しました。内蔵音色はアコーディオン音色、オーケストラ音色ともに大幅に強化。

 

HR/HM界きってのアコーディオン女王様Nettaさん(ENSIFERUM)のカッコいいデモ演💛

アコーディオンでヘビーメタルなんていかがでしょう?

フレンチ・ミュゼット、ジャーマン・フォークなど世界のアコーディオン・サウンド67セットをプリインストール。162オーケトラ音色、32オルガン音色、3ドラムセットと、多彩な音色を内蔵。

 

 

2つのメイン・スピーカーに(前のモデルになかった)1ツイーターを加えた新スピーカー・システムが、抜けの良いクリアで迫力のあるサウンドを実現します。

 

操作パネルも非常に見やすく、分かりやすくなって操作性が飛躍的に向上。

専用エディターを使用すれば、FR-8xb 相当の音色のカスタマイズも可能です。

 

アコーディオン演奏の要である蛇腹(ベローズ)の操作感も、、ベローズカーブ(設定が増えてます!)や空気穴の調節の組み合わせで、お好みの状態に設定ができます。この部分がかなり大きくて、前のモデルよりはるかに弾きやすく、はるかに自然に演奏ができるようになったようです!

 

その他

  • エフェクトは、コーラス、リバーブ、オルガン用ロータリー・エフェクトを搭載。
  • 本体のレコーダーには、オーディオ録音が可能。
  • FR-4x専用エディター(PC用)を用意。
  • USBコンピューター端子、MIDI端子を搭載。
  • USBメモリー端子搭載。オーディオ再生、録音が可能。
  • 市販充電池10本(単三形)にてバッテリー駆動が可能。

と魅力満載のモデル!!

こちらの発売も待ち遠しいですね!!

 

  

FR-4x(右手ピアノ鍵盤37鍵)/FR-4xb(右手ボタン鍵盤92ボタン)双方ともブラック、レッドの2カラーがございます。(本場イタリア製)

 


ギラギラのRolandブースの中でもひと際文字通りピッカピッカに光っていたシリーズ

AIRAシリーズですが、

一貫してビンテージ機材/アナログ機材を徹底的に踏襲した上で、Rolandテクノロジーの最先端の技術を駆使して、それらを超越した高みを目指すシステム構築、シリーズ展開を行っている同シリーズですが、

すでに、アナログ/デジタルの垣根を超越した商品展開、ソフトウェア/ハードウェアの垣根をぶち破った商品展開で、すでに世界中から注目され、特に日本よりはるかに進んでしまったEURO RACK大国・クラブミュージック大国・シンセ大国のヨーロッパやアメリカより絶大なる支持とオファーが殺到中とのこと。

 

そしてその一本スジの通ったコンセプトの中で、、とうとう登場させました!Roland製DJコントローラー!DJ-808

 

世界的定番となっている「Serato DJ」をフィジカルに操作可能な唯一無二の専用コントローラー

 

PCDJやるなら「TRAKTOR」か「Serato DJ」!とも言われ、圧倒的なシェアを築いておりますが、特に「Serato DJ」は

●初心者が始めるときのシステム構築の価格が安い

●セッティングが楽

●画面がシンプルで直感的に使いやすい

●bpmを変更してもほとんど音質劣化しないという神プラグイン「Pitch'n Time」が使える。

●DVS(digital vinal system-ターンテーブルの使用)がこのソフト一つでできる

ということで、若者や初心者を中心に爆発的な人気と広がりを実現し、様々な現場でもはや定番のソフトウェアとなっております。

 

そのSeratoとの密接なコラボレートより生まれたDJ-808

 

 

 

◎DJ-808にはTR-8同様ACBテクノロジーを採用のバス・ドラム、スネア・ドラム、ハイハットなどの代表的な音色を内蔵したステップシーケンサーを搭載。

もはやミュージックシーンには欠かせない定番化、神聖化されたTR-808(1980年)、TR-909(1983年)サウンドをはじめTR-707(1985年)、TR-606(1982年)のサウンド(亜流のクローンではなく、本家Rolandがやるところに意義が大きいですね。)を内蔵しています。

 

 

◎DJ-808はVTボイス・トランスフォームのボーカル・プロセッサー専用の入力も用意。EQ、ピッチ、フォルマントのノブは、マイクの音声に対し劇的なボーカルエフェクトをかけたり、声のボリュームを自動的に調整できます。もちろんVTのオート・ピッチ機能はSerato DJトラックのキーにピッチを合わせます。

 

    

◎滑らかで直感的なノブやフェーダー、カーブを調整可能なクロスフェーダー、HOT CUE、ROLL、SAMPLER、SLICER、PITCH PLAYやTRドラムマシン・トリガーのための16ステップボタン。大型のタッチセンス付きRGBボタンがあります。

 

◎大型の高性能のプラッターも他のDJコントローラーを大きく凌ぐ特徴です。もちろん低レーテンシーで使いやすく、スクラッチやカットなど、信じられないほどタイトなコントロールが可能です。耐久性があり反応が良いプラッターは、独立したディスプレイを持ち、リアルタイムに状況をチェックできます。また、デュアル・デッキ・モードでは1つのプラッターで2つのデッキを同時に操作することが可能です。

 

◎DJ-808はその拡張性も魅力です。PC以外にもターンテーブル、シンセサイザー、マイクなど、あらゆるソースが接続可能。また、2つのAIRA LINK USBポートに、AIRAブランドの製品や他のRolandシンセやBoutique等をつなげば、クリアーなデジタル接続が可能な上、キーボード入力やテンポに対してVT等のエフェクトが同期します。一度接続するだけで、DJセットやSerato DJトラックでの制作に必要な操作は完了です。

 

☆☆☆ ここまで行くと、DJ-808は単に4チャンネルミキサー付きのコントローラーとしてばかりではなく、「TRドラムトラックシーケンス」や「VTボーカル・プロセッサー」、「SAMPLER、SLICER、PITCH PLAY等のためのトリガーパッド」を搭載した、且つ他のシステムとも柔軟に連動可能な、もはやオールインワンのワークステーションばりの「楽器」となっていますね。

自作トラックや上メロ等の素材を用意して、これらリズムトラックや各種プロセッサー、そして外部リンクしたアイテムを生かして、レコンポーズDJの次元を超えて、根本からオリジナリティあふれた作品(プレイ)も創造できる最強の機材です。☆☆☆


さてさて、もうひとつ!最新AIRAの超目玉機種

現時点、最強のACB採用シンセサイザー」「最高峰のPLUG-OUTシンセサイザー」「これ一台で、アナログモデリングは、もういいじゃんとか言われるSYSTEM-8です!!

  

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 ACB (Analog Circuit Behavior) テクノロジー......従来のモデリング手法とは大きく異なり、名機といわれるアナログ時代の電子楽器の設計図からアナログ・パーツの挙動や特性を一つ一つ丁寧に解析して再現します。

その解析作業には当時の設計、開発状況の知識が必要となるため、開発プロジェクトには30年前にオリジナル機の設計開発に携わったエンジニアも参加。

解析したパーツをオリジナル製品の電子回路と同様に組み合わせることで、オリジナルの詳細な個性を余すことなく再現。アナログ時代の電子楽器を最高の状態で現代に蘇らせました。

 

PLUG-OUT......ソフトウェア上の.制作でもハードウェアを使ったライブ・パフォーマンスでも、同じシンセサイザー・サウンドをストレスなく使うことができるローランドの新たなコンセプト。ACBテクノロジーによって開発されるソフトウェア・シンセサイザーはMac/PC上で利用できるだけでなく、SYSTEM-1/SYSTEM-1m/SYSTEM-8本体に「PLUG-OUT」(移植)し、生身で演奏可能にする、ソフトウェア/ハードウェアの垣根を超えたシステムです。

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SYSTEM-8は先に発売されたSYSTEM-1直系のパラメーターデザインやサウンドの傾向、及びPLUG-OUTのコンセプトはそのまま受け継いでおりますが、処理するDSPパワーが大幅にパワーアップしているため、明らかに出音のダイナミクスや性能が向上しております。

(SYSTEM-1と比較すると、大体4倍近くのパワーを持っているとのこと)

さらにLFOやフィルターにはGRFという高解像度ノブを使っているため,、アナログさながらの非常になめらかな変化を得られます。

 

ベロシティー対応の49鍵のフル鍵盤で弾きやすいSYSTEM-8

 

コンパクトな個体で場所を選ばず薄型25鍵盤を持つSYSTEM-1

 

SYSTEM-1では最大4音ポリで、少々負担の多いアルゴリズムを持つシンセになるとモノフォニックでの再現がいっぱいいっぱいだったのですが、

DSPが大きくパワーアップしたことにより、SYSTEM-8では最大8音ポリとなり、UPITER-8やJUNO-106のような、ポリフォニック数を必要とし、且つその独特なサウンドを表現するための複雑なアルゴリズムを必要とするシンセサイザーの再現が可能となりました。

(嬉しいことにJUPITER-8とJUNO-106の2機種のローランド・ビンテージ・シンセのPlug-Outをプリインストールされてます!*)

* プリロードされるJUNO-106は2017年のSYSTEM-8アップデートによりリリース予定
☆ SYSTEM-8用Plug-Outシリーズ(SH-2, SH-101, PROMARS等)もなんと順次アップデート予定!!

また、SYSTEM-1の場合はPLUG-OUTしたいシンセが一つしか記憶できないため、使用したいシンセの呼び出しは、都度PCと接続して入れ替える必要があったのですが、

SYSTEM-8は3種類のPLUG-OUTシンセが記憶できます

さらにこれらの強力なPLUG-OUTシンセ(と元からの最先端モデリングシンセのサウンド)をレイヤーして使用することが可能な「パフォーマンスモード」を搭載!!!(当然、同時発音数は減りますが)

ローランドお得意の[UPPER][LOWER]のマッピング方式で、レイヤー、スプリットが自在です!

 

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さらにヴィンテージの単なる高品位なPLUG-OUTシンセとしてばかりでなく、

SYSTEM-8自体が最先端の強力ハイスペックアナログモデリングシンセサイザーでありますので。。。

オシレーター部はSaw、Squareといった基本的な波形はもちろん、SuperSawなどの定番波形やNoiseSaw、FM、TR-808のカウベルを再現したCBといったユニークな波形もスタンバイ。

さらにCross ModulationやRing Modulatorなど強力なモジュレーションも備えており、過激なサウンド・メイクも実現します。

フィルターのバリエーションも充実。LPF/HPFは-24db/-12dbに加え-18dbも選択が可能。別途HPFを独立して備えることで、直列2系統の複雑な音づくりをも可能にします。

さらにSBF(Side Band Filter)を新規搭載。LPFやHPFとは異なる独特のフィルター変化を得ることができます。さらに、ACBテクノロジーを駆使し、アナログ・シンセ特有の経年変化をもシミュレートする「CONDITION」パラメーターを搭載しています。パ

ネルから直接コントロールできるエフェクト群も魅力。オーバードライブ、ディストーション、コーラス、ディレイ、リバーブなどをリアルタイムにコントロールできます。

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◎VTばりのボコーダー、表現の幅を強力に拡大するアルペジエーター、コードメモリー機能を搭載。

◎そして、新開発のポリフォニック・ステップ・シーケンサーを搭載。リアルタイムでの入力や演奏性を高めることにより、AIRAシリーズとの同期演奏にも対応します。その名の通りノート情報の”和音入力”を実現するだけでなく、パネル上のノブ/スライダーといったコントロール情報の入力にも対応します。

 

   

◎モジュラー・シンセやビンテージ・シンセと接続できるCV/GATE Out搭載。

◎USBオーディオ/MIDIインターフェイス機能、コントロール・サーフェイス・モードも搭載。

、24bit/96kHzで音質劣化なしにDAWへそのサウンドをレコーディングすることが可能です。

 

といった具合にアナログモデリングシンセ(を超えたACBシンセ)の帝王っぷりが完璧なのです。。。

 

ただ一つ難点なのが、SYSTEM-8対応のプラグインソフトが、PC上でそれ単体でPLUG-INシンセとして使おうとするとそのクオリティのせいで、ものすごく重いのです。(せっかくのPLUG-IN/PLUG-OUTのテクノロジーなのですが)今後、開発の改善が施されてゆくそう。

 

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ここまでSYSTEM-8の完璧っぷりをアピールしてしまうと、その2で取りあげた

BoutiqueシリーズのJP-08やJU-06とはどう違うの?

という話になりますが。。。

Boutiqueシリーズは4音ポリなのに対し、SYSTEM-8は8音ポリ。

それだけではなく、SYSTEM-8音源は内部処理96kHzで動作していることもあり、

サウンドのダイナミクス、クリア感が明らかに違います。

 

ただ、SYSTEM-8が必ずしもBoutiqueより万人に好まれるかといえば、

ビンテージアナログシンセのモデリングに求められるものが、必ずしもクリアなサウンドや機能的なグレードの高さが「良し」とされるかどうかは使われるプレイヤーさんや環境によってそれぞれです。

Boutiqueシリーズは「そのまんまのレイアウト/デザイン」が持つ本来の使用感、体感(なじみの良さ)を持っていますし、比較的粗さ(良い意味での)も見られるこの感じはBoutiqueも(が)負けず劣らずです。

手軽で、小さいし。。。。台数限定プレミアムだし。

なかなか悩むところ(?)ではありますが、お財布が許されるなら両方行ってみては?

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あと、気になる新製品はこれ!

UA-4FXⅡ

久々やっとでてきてくれました!

ネット配信はもちろん、 コンデンサー・マイクを使っての歌や楽器の録音、さらにエレクトリック・ギターの録音も可能。さらに、内蔵エフェクターにより、それぞれの楽器をより良い音で配信したり、録音したりすることができます。あらゆる音素材に対応でき、クオリティも楽しさも1歩進んだオーディオ・インターフェースです。

      

  • ネット配信に最適。ループ・バック(PC音の配信)とオン・エアのスイッチを搭載。
  • XLR端子、標準ジャック(ギター/マイク用)、ステレオミニ(ヘッドセットも使用可能)と、様々な楽器やマイクを直接接続。
  • トークではフォルマントやピッチを変えたり、ボーカルでは、リバーブでダイナミックなサウンドに。
  • エレクトリック・ギターに不可欠なギター・アンプ・シミュレーターを搭載。
  • ファットで温かなサウンドでリスニングできる真空管アンプ・シミュレーター。

売価¥19,980でこのクオリティ!しかも安心定番のRolandインターフェイス!

2016年12月15日発売予定/予約受付中です!

 


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