英国、夏の風物詩

昨日は海外に住む日本人が好きなものと題しまして、日本の洋菓子のお話をいたしました。

さて、今日はその逆ではないですが、こちらにいらした日本の方が、

「こんなの知らなかったー」

「でも好きになった」

という、英国の夏の風物詩をひとつあげてみたいと思います。

それはこれです。

花ですね、なんの花かおわかりになりますでしょうか？

実はこれ、エルダーフラワーの花なんです。

和名はセイヨウニワトコという名前なんですが、お近くにありますか？

このエルダーフラワーを「かわいいね」とか「きれいね」とかという話もあるとは思うんですが、ここ英国ではこれを飲料水にしてしまうんですね。

ご存知の方のいらっしゃるとは思いますが、英国にこられてはじめて知ったという方も結構いらっしゃいます。

英国のカントリー・サイドの場合は、この花（といっても大きな木に咲く花なんですが）を摘んで自分で作っちゃいます。

作り方はとっても簡単です。

１）大き目のお鍋にお湯とお砂糖を入れて、沸騰させてお砂糖を溶かします。

２）お砂糖が溶けたら、エルダーフラワーの花、クエン酸かレモンを先ほどの１）のお鍋に入れて、フタをしてして24時間冷ましておくだけで、出来上がりです。

この出来上がった、エルダーフラワー・コーディアルを炭酸水などで割っていただきます。炭酸水で割ったものをエルダーフラワー・シャンパンとも呼んだりもするんですよ。爽やかでお食事の邪魔にもならないくらいです。

お味はとってもやさしくって、本当にふんわりとあまーいお花の香りがします。このマスカットをやさしくしたようなお味は子供にも大人気です。

このエルダーフラワーってこちら英国では風邪やインフルエンザ予防にもよいとされています。そして、このエルダーフラワーの持つハーブの効果は、女性のお肌にもいいらしいですので、私もよくいただきます。

英国でも自宅で作るほどではない、という方はボトルが売られているので、そちらを利用するようですね。

英国とまったく同じ商品（！）が日本でも販売されていることを発見しましたのでここにご紹介しておきますね。よろしければ日本で英国の夏の味をお楽しみください。