茶道をやって良かったことベスト3 | 誰でも簡単!和菓子づくり

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~手作り和菓子で大切な方への贈り物~  料理の苦手な人でも簡単にできる和菓子作りをご紹介します。

こんにちわ、和菓子パティシエ@片岡です。


前回、お茶の点て方についてお伝えしました。

今回はお茶ついでに、

茶道についてお伝えしようと思います。


といっても、難しい話ではなく、

私なりの茶道感といいますか、

茶道をやってみて良かったと思うことの話です。


私の場合、和菓子屋なので、職業柄必要だった

ということもありますが、

元々お寺などが好きだったということもあり、

割とすんなり、お茶の世界に入ることができました。


といっても、最初はやはり苦労しました。

お茶の点て方を覚えられずに先生に怒鳴られて、
何度かやめようかと思ったこともありました。


お茶は茶道の名の通り、「道」がつくもので、

単なる娯楽ではありません。


ある程度の「型」を覚えるまでは、

特に最初のうちはビシビシと怒声を飛ばされながら、

基本の型を叩き込まれます。


お茶は特に禅でおしえられる精神と

非常に似ているのです。


私は鎌倉の円覚寺という禅寺に4~5回、

座禅の合宿に参加したことがありますが、

その時得た経験とかなり共通点を感じました。


共通点とは何かと、端的に言えば、

礼儀を重んじる、規律を守る、徹底したもったいない精神、

などが共通点としてあげられます。


円覚寺では顔を洗うのと歯を磨くのに、

一人に与えられた水の量が柄杓一杯分です。


柄杓でたったの一杯ですよ!


しかも、柄杓に直接口をつけられないので、

柄杓の水を一旦、手のひらに移してから

口にいれるのですから、ほとんど

猫が顔をなでるようなもんです^^


まあ、これが一時が万事だから、

たとえば浪費癖のある人などは、

これに参加すれば一遍で治ることは間違いないです^^


話を元に戻しましょう。

少し長くなってきたので、サクッとまいります。


私がお茶をやっていて良かったと思うベスト3です。



<茶道をするといいことベスト3>



1.姿勢がピーンと伸びる。


 普段はどちらかというと猫背の私でも、

 お茶をやっている時は背筋がピーンと

 伸びます。


 つまり、大事な場面に遭遇すれば、

 いつでもシャキッとした姿勢になれるということです。


2.所作がきれいになる。


 一つ一つのしぐさがきれいになります。

 たとえば、指の先までピンと伸び、

 動と静のメリハリがついてきます。


 所作のおかしいところは先生が指摘してくれるので、

 たとえば、ひじの曲げ方一つで、こうすれば

 美しい振る舞いにみえるのかというのが分かって、

 面白いです。

 

3.段取りをかんがえられるようになる。


 これがお茶をやって一番大きなスキルを得たと

 思っているところです。

 

 習い始めのうちは、

 一つ一つの所作を覚えるだけで精一杯ですが、

 少し慣れてくると、全体的に見られるようになります。


 つまり、次に何をやるべきかが漠然と頭に入っていると

 いうことです。


 次にやるべきことが頭に入っていないと、

 実際今やっている所作を自信を持ってできず、

 きれいに決めることができません。


 逆に、次にやるべきことが頭に入っていると、

 安心して今やっていることに全力投球

 することができるのです。


 段取りを頭に入れてやると、作業がはかどるというのは、

 どんな仕事でも共通していることかもしれませんね。


 お茶はほんとに無駄な動作がないんです。

 いつも感心させられますが、ものすごく

 合理的にできています。


 だから、最短のベストな方法でお点前を完了します。

 (お点前とは、お茶を点て、お客様におもてなしをする

  一連の動作のことを意味します)


 だから、お茶を点てることで、合理的な考え方が

 自然に身につくと私は思います。

 


このように、ただお茶を点てるということの中に、

この世を生きていくのに必要な手段が、

凝縮されて詰まっているのだと思います。


他にもお茶をやることによって得られることは

たくさんあると思いますが、

今、私がお茶についてお伝えしたいことは以上になります。



今日はお茶の話でしたが、やはり和菓子ブログですので、

最後に和菓子の役割をお話ししておきたいと思います。


和菓子がお茶に対してどのような立場にあるかと言えば、

和菓子はあくまでお茶の引立て役です。


主役はあくまでもお茶です。


お茶をおいしく飲めるようにするために

和菓子があるのです。


しかし、言うまでもなく、和菓子の果たす役割は重要です。

花鳥風月を表し、お茶を盛り立てなければなりませんから。

だから、和菓子なしにはお茶は存在できないのです。


だから和菓子は、色・形・味・菓銘を、

季節に応じてこだわるのです。


その一杯のお茶が、

飲む人にとっては、

いつも一期一会の出会いだから。。。



今回は以上です。


本日も最後までお付き合いくださり、

ありがとうございました。


 
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