幸せな働き方Interview11  古賀恵海さん(看取りコミュニケーション講師)Part2 | 働くウーマン インタビュー

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幸せな働き方インタビュー11
看取りコミュニケーション講師の 古賀恵海さんです

古賀さんの想いがいっぱいつまった古賀さんのブログはこちらです!
http://ameblo.jp/theadventangel/ 



今のお仕事について教えてください。

今は夜勤の看護師や中学高校の養護教諭をしながら、
「看取りコミュニケーション」講師として活動をしています。

私が伝えたいコミュニケーションとは
患者さん と 医療機関 のコミュニケーション
患者さん と そのご家族 のコミュケーション
患者さんのご家族 と 医療機関 のコミュニケーション
です。

看取りコミュニケーションをお伝えしたいと思ったのは、
看護師として何度も患者さんの最期の場にいるという経験をしてきた中で、
人生の最期をむかえるにあたって、暗い気持ちになりすぎないでほしい
思ったからです。
人と人とのつながりは、ずっと続いていくものだから。
人と人の“想い”は、残っていくのだから。

人の印象って、最期のときに抱いた気持ちで
印象づいてしまうことが多いのではと思ったのです。
だから、ただ苦しんで亡くなっていくという印象だけでなく、
人生に満足して、イイ想いを持って亡くなられたのだという印象を
患者さんとご家族やご友人に持って頂けたらと思うんです。

やはり「最期」は、大きな大きな1つの区切りです。
その区切りを大事なものとして、少しでもイイ想いを感じながら、
過ごしてほしいと思うんです。

「看取りコミュニケーション」として、
  古賀さんご自身は看護師のお仕事をされているとき、
  どのようなことをされているのですか?

患者さんが「本音」を言える環境作りが大事だと思っています。

そのために、静かな空間をつくれるようにしたり、
可能な限り、病院ベッドの脇にある、安全用の柵をはずして、
ベッドにいる患者さんと
ベッドサイドにいる、お見舞いにいらしたご家族やご友人、医師、看護師
との精神的な距離を近づけるなどしています。

その「本音」とは、患者さんがどのようにしたいのか、
ということなんです。
もちろん実現できるものとできないものとあるのですが、
「本音」を口に出してみる、ということは、気持ちが楽になる一歩じゃないかと思うんです。

実際、医療は日々発展発達していますから、最期に起きる身体の痛みは
薬を使ってコントロールすることができるんですが、
精神的な痛みを少しでもやわらげるということに
目をむけていくことが大事だと思うのです。

患者さんは、ご家族とコミュニケーションをとられることが一番だと
思うのですが、ご家族がいらっしゃれないときなどは、
看護師としてお話をお伺いしています。

できれば、患者さんご自身がどなたかに対して抱く「感謝」の気持ちを
聞き出せるようにと、いつも心がけています。


良い記憶・想い出にフォーカスすることで、いい想いで迎える「最期」の実現につながっていくと思うのです。

Part3につづく