歯医者さんの帰り道、
銀座にある文具屋さんへ寄ろうと
乗り換えをする時のことでした。
韓国人の若いカップルが、
駅の路線図と手元のスマートフォンを交互に見ては、あーでもない こーでもないと言われている(ように聞こえる)のです。
一旦その場を立ち去りましたが、
彼らは暗い表情のまま
一向に動く気配がない。
付近に駅員さんはおらず、
行き交う人々は
皆せわしなく流れていきます。
え?
もしかして暇なの私だけ?笑
日本人の悪い傾向性なのか、
私も例に漏れず、
誰もしていないことをするのって
それが良い事であるのに
少し気恥ずかしく思ってしまうのですよね。
ですが、日本に住む私でさえ(しかも私は田舎の子ですし)トーキョーの地下鉄は複雑だと思います。外国の方なら、いかほどかと!
ここは勇気を持って引き返し、
お声をかけました。
お二人の目的地は、
「ジユーガオカ」とのこと。
オサレだな〜。
40代とは、行き先が違うな〜。^ ^
乗り換え無しで行けるルートをご案内すると、たどたどしい日本語で「有難うございました」と仰る。
それまでナンチャッテ英語で会話していましたが、別れ際には、私も唯一知っている韓国語でご挨拶をしてから、彼らをホームへと送り出しました。
国交に関わる職には就けませんが、
小さな駅でなら、私にでも出来るお手伝いがあります。
それが1000億分の1程度の役割だって、
「私、外交官だ〜い♪」と胸をポンと叩きながら、一人ごちてしまうのでした。
幼稚園の席替えの時に、先生から
「お隣りのお友達とは、助け合って仲良くしましょうね」と教えられた事があります。
隣りの席が、市となり県となり、
ひいては国となって、
互いに仲良くするだけで
世界に争いは無くなるのにな。
彼と彼女、無事に自由が丘へ着いたでしょうか? 日本で沢山の素敵な思い出を作って欲しいと願う、ミニ外交官なのであります。