【東京30日聯合ニュース】韓流ブームのきっかけとなったドラマ「冬のソナタ」で日本で人気を集め、歌手としても活躍したパク・ヨンハ さん(32)の突然の悲報に、日本でも衝撃が広がった。メディアはパクさんの自殺を速報で報じ、主要新聞も一斉に関連ニュースを伝えた。


パクさんは先月に日本9枚目のシングル「ONELOVE~笑顔であふれるように」、今月9日に5枚目のアルバム「STARS」をリリースし、日本での歌手活動を本格再開したばかり。今月19日の神奈川・よこすか芸術劇場での公演を皮切りに、約5年ぶりの日本ツアーを展開中だった。26日には埼玉県川口市での公演を終え、翌27日に帰国。神戸公演に向け、7月1日に再び日本を訪れる予定だった。


パクさんの日本公式サイトの「サマーフェイスジャパン」は、悲報を受けたファンからのアクセスが殺到し、つながりにくい状態が続いている。所属レコード会社のポニーキャニオンは、事実関係の確認など情報収集と対応に追われている。


ある関係者は「(自殺の)知らせを聞いて鳥肌が立つほど信じられなかった。どうしてこんなことがあり得るのか」と言葉を詰まらせた。ある芸能担当記者は「日本で歌手生活を再開するに当たり、胃がん末期の父親の看病と、万一の事態に対応できないことに悩んだようだ」と話した。


27日に羽田空港でパクさんの帰国を見送ったという、ある日本ファンは「普段と違ってファン一人一人と握手し、笑顔を見せた」と伝えた。26日の公演では、やつれた顔でファン一人一人を記憶しようとするかのように客席を見つめていたとも話した。


パクさんの日本進出以来、応援を続けてきたという別のファンは「とうてい受け入れられない。信じられず、今すぐに韓国へ行き直接確認したい」と涙ぐんだ。一部ファンは急ぎ航空券を購入し、パクさんの葬儀場を訪れる動きも見せている。

【ソウル30日聯合ニュース】ソウル江南警察署は30日、人気歌手で俳優のパク・ヨンハ さん(32)の死因について、事業と芸能活動の並行により受けたストレスに耐え切れず自殺したものと発表した。


警察によると、同日午前5時30分ごろ、ソウル・江南の自宅でパクさんが電気コードで首をつり倒れているのを母親が発見し通報したが、救急隊と警察が現場に到着した時にはすでに死亡した状態だった。


パクさんは29日夜、マネージャーと知人に会った後、

30日午前0時10分ごろ酒に酔った状態で帰宅した。


帰宅直後、がん闘病中の父親に「お父さんの代わりにわたしが病気になればいいのに…すまない、すまない」と泣き、その後自室にに入った。


午前0時25分にマネージャーに「車に注意して、飲酒運転はしないように」と携帯電話でショートメッセージを送信。午前1時10分ごろ、知人からショートメッセージを受信したが、これにパクさんは返信していない。



警察は遺体の状態から、パクさんの死亡推定時刻を30日午前4時~5時30分とした。


警察関係者は、現場から遺書は見つからなかったが、外部から侵入した痕跡や抵抗による外傷がないことから、自殺と結論付けたと述べた。


解剖は遺族が望まなかったため、行わない。パクさん自身には経済的・健康的問題はなかったが、日ごろから父親の病気んこことで悩み、芸能活動と事業でストレスを受けていたようだと話した。


マネージャーらによると、パクさんは2~3日前、「仕事もこの生活もとてもきつい。気持ちに整理がついたらまた話をしよう」と話していた。また、最近は新ビジネスの構想で眠れず、睡眠剤を常用していたという。


パクさんは1997年にドラマ「テーマ劇場」でデビューし、「冬のソナタ」で一躍韓流スターとなった。


「オンエアー」「ザ・スリングショット~男の物語」、映画「作戦~THESCAM~」などに出演し、最近では香港映画「ラブソング(原題:甜蜜蜜)」をリメークした韓国ドラマの主演が決まっていた。


俳優だけでなく歌手としても活動し、来月1日にはコンサートのため日本を訪れる予定だった。