「残穢」が「劇場霊」よりも怖い理由は、「理不尽さ」の度合いなんじゃないかと思う。 | えいいちのはなしANNEX

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このブログの見方。写真と文章が全然関係ないページと、ものすごく関係あるページとがあります。娘の活動状況を見たいかたは写真だけ見ていただければ充分ですが、ついでに父の薀蓄ぽい文章を読んでくれれば嬉しいです。

(「残穢 住んではいけない部屋」のはなし 、つづきです。)

 「劇場霊 」では、ぱるるが悪霊を察知して主役を降り、そこで足立梨花は「私がやります」って手を挙げるわけ、あ、これ死亡フラグだ、ってみんな思うよね。
 で、案の定、足立梨花は殺されて、ぱるるは生き残る。かなり理不尽な話ではあって、そこが怖いんだけど、一応、助かる者と助からない者の線引きの理屈はある。最後、派手に結末つけて終わる、観客も 「ああよかった、もう大丈夫だ」って帰れる。

だけど「残穢」は、祟られる理由がないんだ、何故なら「穢れ」だから。触っただけで穢れるんだ。誰が死んでも穢れはなくならないんだ。
これ、怖いね。

ブラック・スキャンダルの話もしないとな。これも怖い話です、別の意味で。